減額・拒否

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慰謝料請求されたら最初にやること|不倫の書面・期限の確認と相談の目安【弁護士監修】

慰謝料請求されたら最初にやること|不倫の書面・期限の確認と相談の目安【弁護士監修】
中川 浩秀 東京スタートアップ法律事務所

監修弁護士

中川 浩秀 東京スタートアップ法律事務所

東京スタートアップ法律事務所の代表弁護士。男女問題・不倫慰謝料に関する相談を多数解決。

    不倫の慰謝料を請求されても、すぐに払う必要も、慌てて連絡する必要もありません。まず書面の差出人・請求額・期限を確認し、「どの期限が一番重いか」を把握することが最優先です。特に裁判所から訴状が届いた場合は、答弁書の提出期限を守ることが欠かせません。

    この記事でわかること

    • 届いた書面ごとの期限の重さと、今日やるべきこと
    • 請求されたときにやってはいけない行動と、支払いが必要かの判断ポイント
    • 弁護士に相談すべきタイミング、費用の目安、相談時の持ち物

    届いた書面別・期限の早見表

    届いた書面期限の重さ今日やること
    裁判所からの訴状🔴 最も重い答弁書の提出期限を確認し、すぐ弁護士に相談する
    合意書・判決で決まった支払期日🟠 重い期日と金額を確認し、払えないなら期日前に相談する
    内容証明郵便・通知書🟡 交渉上の目安書面を保管し、回答の準備をする。その場で約束しない

    突然の書面に動揺するのは自然なことです。ただ、多くの場合、今日中に結論を出す必要はありません。順番に確認していきましょう。

    慰謝料請求されたら最初に確認すべき5つのこと

    このパートをまとめると!
    差出人・請求の根拠・請求額・回答期限・金銭以外の要求の5点を確認する。

    書面が届いたら、まず手元に置いて次の5点を確認してください。対応を決めるのは、そのあとで十分です。

    • ☐ 差出人は相手本人か、代理人弁護士か
    • ☐ 不貞行為の時期や内容がどう書かれているか
    • ☐ 請求額はいくらか
    • ☐ 回答期限・支払期限はいつか
    • ☐ 謝罪文や接触禁止など、お金以外の要求はあるか
    慰謝料請求の書面で確認する5か所(差出人・不貞行為の時期と内容・請求額・回答期限と支払期限・お金以外の要求)

    差出人は本人か、代理人弁護士か

    差出人によって、その後の進み方が変わります。

    代理人弁護士が差出人の場合は弁護士が交渉の窓口になり、対応次第では訴訟に進む可能性があります。

    一方で、相手本人から届いた場合は、怒りや悲しみから金銭以外の要求が混じることも少なくありません。

    どちらの場合も、書面にはすぐ返事をせず、内容を確認してから回答するのが基本です。

    書かれている事実と自分の認識のずれ

    不倫の時期・回数・場所が具体的に書かれているなら、相手は何らかの証拠を持っている可能性があります。

    しかし、記載があいまいだからといって「証拠はない」と決めつけるのは危険です。あえてぼかして書き、こちらの説明の矛盾を探ろうとしている場合もあるためです。事実と違う点があれば、メモに書き出しておきましょう。

    請求額・期限・お金以外の要求

    請求額と期限を確認したら、期限の「重さ」を次のパートで確かめてください。

    謝罪文、転居、退職といった要求が書かれていることもあります。これらすべてに応じる義務があるとは限りません。どこまで応じるかは、あわてて決めずに検討しましょう。

    届いた書面で変わる「期限の重さ」と今日やるべきこと

    このパートをまとめると!
    内容証明の回答期限より、裁判所からの訴状の答弁書期限がはるかに重い。

    「期限」と一口にいっても、その重さは書面によってまったく違います。最も重いのは裁判所からの訴状で、内容証明郵便の回答期限は交渉上の目安にすぎません。

    届いた書面で変わる期限の重さと今日やるべきこと(訴状・合意書や判決の支払期日・内容証明・相手側の時効)

    内容証明郵便・通知書の回答期限

    内容証明郵便は、支払いを強制する書類ではありません。日本郵便の説明によれば、郵便局が証明するのは「その文書が送られたこと」であり、書かれた内容が真実かどうかまでは証明しません[1]。

    そのため、回答期限を1日過ぎたからといって、自動的に裁判で負けたり、給与を差し押さえられたりすることはありません。

    ただし、放置してよいわけではありません。相手は「話し合いに応じない」と判断して、訴訟に進むことがあります。

    弁護士からのコメント

    中川弁護士

    回答期限に間に合わないときは、事実を認めるかどうかには触れず、「〇月〇日までに回答しますので、お待ちください」とだけ書面で伝えてください。電話でその場の質問に答えるのは避けましょう。

    回答書の書き方は「慰謝料の回答書の書き方・文例」で紹介しています[16]。

    裁判所から訴状が届いたら:答弁書の提出期限が最優先

    裁判所から訴状が届いた場合は、話がまったく違います。同封の書類で「答弁書の提出期限」と「第1回口頭弁論期日」を確認し、期限を守ることを最優先にしてください。

    答弁書とは、訴えの内容に対する自分の言い分を書いて裁判所に出す書面です。京都司法書士会の解説によれば、答弁書を出さずに第1回の期日を欠席すると、相手の主張した事実を認めたものとみなされ、相手の請求をそのまま認める判決が出るおそれがあります[3]。これは民事訴訟法159条の定めによるものです[18]。

    一方で、法テラスのQ&Aでは、第1回の期日は答弁書を出しておけば欠席しても書面どおり述べたものとみなされる一方、2回目以降は原則としてそう扱われないと説明されています[2]。

    つまり、準備が間に合わなくても、まずは「請求を争う」という意思を示した答弁書を期限内に出すことが最低限の対応です。

    ⚠️ 注意: 裁判所からの書類は、受け取りを拒んでも手続きが止まるとは限りません。届いたら必ず開封して中身を確認してください。

    弁護士からのコメント

    中川弁護士

    裁判所から書面が届いたら、何よりも先に期限を確認し、その日のうちに弁護士への相談を予約してください。
    届いた書面を一緒に確認するところから、お手伝いすることが可能です。

    合意書・判決で決まった支払期日

    いったん合意したり判決が出たりした後の支払期日も、重い期限です。遅れれば遅延損害金が生じることがあります。

    判決や裁判上の和解、強制執行を受け入れる文言のある公正証書があれば、相手は給与や預金の差押えに進めます。当事者同士の合意書だけであれば、通常は改めて訴訟を経る必要があります。

    差押えは勤務先に知られるきっかけにもなるため、払えないとわかった時点で、期日の前に相談しましょう。

    相手の請求にも「時効」という期限がある

    期限は読者の側だけにあるわけではありません。民法724条は、不法行為による損害賠償請求権は、被害者が損害と加害者を知った時から3年、不法行為の時から20年で時効により消滅すると定めています[4]。

    法務省の資料が示すとおり、2020年4月施行の改正民法で、この20年も消滅時効の期間として整理されました[5]。

    なお、時効は期間がたてば自動的に成立するものではなく、「時効なので支払わない」と相手に伝える(援用する)必要があります。また、請求する側が内容証明で請求すると、時効の完成が6か月猶予されます。詳しくは時効のパートで説明します。

    慰謝料請求されたときにやってはいけない6つのこと

    このパートをまとめると!
    無視、その場での支払い約束、不倫相手への連絡、感情的な対応などは不利になり得る。

    あなたも「とにかく早く終わらせたい」と思っていませんか? その焦りこそが、不利な結果を招く一番の原因です。次の6つの行動は避けてください。

    やってはいけないこと代わりにやること
    無視・放置する書面を保管し、回答の準備をする
    その場で払う約束・署名をする「確認してから書面で回答します」と伝える
    不倫相手と連絡を取る連絡を断ち、やりとりは記録に残す
    感情的に反論する伝えるべき事実だけを冷静に書く
    守れない約束をする実行できる条件かを確かめてから合意する
    情報を広める・違法に証拠を集める相手や第三者の情報には触れない

    無視・放置する

    内容証明を放置すること自体は違法ではありません。しかし、相手が訴訟を起こしたり、自宅や職場に直接連絡してきたりするきっかけになります。訴状を放置した場合の重大さは、前のパートで説明したとおりです。

    内容証明の無視や受取拒否については「内容証明郵便を無視・受取拒否すると不利になる?」で詳しく解説しています[15]。

    その場で「払います」と約束する・書面に署名する

    一度「その金額を払います」と約束すると、後から取り消すのは困難です。

    さらに注意したいのが時効との関係です。時効を忘れて支払いを約束すると、時効を主張する権利を失ってしまうことがあります[9]。これを「債務の承認」といいます。

    相手が自宅や職場に示談書を持ってきても、その場では署名せず、持ち帰って検討してください。

    弁護士からのコメント

    中川弁護士

    相手から直接会うことや署名を求められても、「内容を確認してから、書面で回答します」とだけ伝えてください。

    ご相談いただく中で、相手から呼び出され動揺したまま高額の示談書に署名してしまった、という方も多数いらっしゃいます。冷静ではない精神状態で書面に署名をするのではなく、一度持ち帰ってじっくりと検討されることをお勧めします。

    不倫相手と連絡を取る・口裏を合わせる

    状況を確かめたくて不倫相手に連絡したくなるかもしれません。しかし、請求後も連絡を取っていると知られれば、相手方配偶者の怒りを強め、交渉の決裂や慰謝料の増額につながり得ます[9]。

    また、不倫相手が最後まであなたの味方でいるとは限りません。連絡が来ても応じず、やりとりは記録として残しておきましょう。

    感情的に反論する・相手を責める

    「あなたにも原因があった」といった主張は、相手の感情を逆なでし、合意を遠ざけます。

    また、脅しと受け取られる発言や暴力は、民事の問題とは別に刑事事件になるおそれがあります。伝えるべき事実だけを、冷静に書面で伝えることが大切です。

    守れない約束をする

    同じ職場なのに「今後一切接触しない」と約束するなど、実行できない条件で合意すると、約束違反としてトラブルが再燃し、追加の請求を受けることがあります。

    合意後の追加請求については「慰謝料を支払ったら終わり?追加請求されるケースと対策方法」で詳しく解説しています[17]。

    情報を広める・違法に証拠を集める

    SNSで反論したり、相手の個人情報を周囲に伝えたりすると、新たな紛争の原因になります。自分の立場を守るための記録は大切ですが、法律に反する方法で情報を集めることは避けてください。

    慰謝料を支払う必要があるかを判断する4つのポイント

    このパートをまとめると!
    肉体関係、既婚と知っていたか、婚姻関係の破綻、時効の4点で判断する。

    請求されたからといって、必ず支払わなければならないわけではありません。支払義務があるかどうかは、主に次の4つの観点で判断されます。ただし、どれも事実関係や証拠によって結論が変わるため、最終的な判断は弁護士に確認してください。

    慰謝料を支払う必要があるかを判断する4つのポイントのフローチャート

    肉体関係がなかった場合

    慰謝料の根拠となる不貞行為は、原則として肉体関係を指します。食事やメッセージのやりとりだけであれば、基本的に不貞行為には当たりません。

    ただし、肉体関係が認められなくても、社会的に許されない程度の親密な交際をしていた場合に責任を認めた裁判例もあります。「肉体関係がないから絶対に払わなくてよい」とは言い切れない点に注意してください。

    既婚者だと知らなかった場合

    責任が生じるのは、相手が既婚者だと知っていた(故意)か、注意すれば気づけた(過失)場合です。

    そのため、既婚者だと知らず、知らなかったことに落ち度もなければ、責任を負いません。一方で、指輪をしていた、相手の家に配偶者の持ち物があったなど、気づける事情があれば過失が認められやすくなります。

    相手の夫婦関係がすでに破綻していた場合(2026年6月の最高裁判決)

    不貞行為が責任を生むのは、夫婦の平穏な共同生活を壊すからです。この考え方を示したのが、最高裁平成8年3月26日判決(民集50巻4号993頁)です[6]。

    甲と乙との婚姻関係がその当時既に破綻していたときは、特段の事情のない限り、丙は、甲に対して不法行為責任を負わない

    ――最高裁判所第三小法廷 平成8年3月26日判決(裁判要旨の一部)

    この判決により、不貞当時に夫婦関係がすでに破綻していれば、原則として責任を負わないとされています。ただし、破綻が認められるのは長期間の別居など客観的な事情がある場合に限られ、単に「夫婦仲が悪い」程度では足りません。

    さらに2026年6月5日、最高裁は新たな判断を示しました。共同通信の報道によれば、最高裁第二小法廷は、離婚したと信じた男性に過失を認めて賠償を命じた二審判決を破棄し、高裁に審理を差し戻しました[8]。

    髙田法律事務所の解説によれば、この判決は「離婚したと信じた相当の理由がない」ことだけで直ちに過失ありとはせず、「婚姻関係が破綻していると信じ、そう信じる相当の理由があったか」も別に検討すべきだと示した点に意義があるとされています[7]。

    とはいえ、「相手から夫婦関係は終わっていると聞いていた」だけで責任を免れるとは限りません。どのような事情があれば「相当の理由」といえるかは、今後の裁判例の積み重ねを待つ必要があります。

    弁護士からのコメント

    中川弁護士

    「相手は離婚していると聞いていた」「夫婦関係は終わっていると聞いていた」という事情があるなら、そのやりとりの記録を絶対に削除せず保存しておいてください。後から重要な根拠になることがあります。

    時効が成立している場合

    前述のとおり、慰謝料を請求する権利には3年と20年の時効があります[4]。

    注意したいのは、3年の数え始めが「最後に不貞行為をした日」ではなく、相手が不貞の事実と相手(あなた)を知った時である点です。関係が終わってから何年もたっていても、相手が最近知ったのであれば時効は成立していません。

    また、時効が成立していても、先に説明した「債務の承認」をしてしまうと主張できなくなることがあります。時効の可能性があるときほど、返事をする前に相談してください。

    支払う場合に知っておきたい減額・示談のポイント

    このパートをまとめると!
    相場との比較、求償権、分割払い、示談書の条項が交渉の要点になる。

    支払義務がありそうな場合でも、請求額をそのまま受け入れる必要はありません。交渉で押さえたい要点は次の4つです。

    減額が検討される主な事情

    慰謝料の額に法律上の決まりはなく、事情に応じて判断されます。リーガルプラスの解説では、裁判で認められる額には幅があるとしたうえで、不倫が原因で離婚した場合は300万円程度、離婚に至らない場合は数十万円から100万円程度をイメージとして挙げています[9]。

    減額が検討されやすいのは、不倫の期間が短い、回数が少ない、相手の夫婦が離婚していない、関係に消極的だった、といった事情がある場合です。請求額がこうした目安から大きく外れていれば、交渉の余地があります。

    求償権とは:減額交渉の材料になることがある

    不倫は、あなたと不倫相手の2人で行った「共同不法行為」です。そのため、あなたが慰謝料を全額支払った場合、不倫相手に対して負担分の支払いを求めることができます。この権利を求償権といいます。

    ここで重要なのが、相手の夫婦が離婚しない場合です。求償すると、結局は相手夫婦の家計からお金が出ていくことになります。

    そこで、「求償権を行使しない代わりに減額してほしい」と交渉する方法があります。求償権の放棄は減額が認められやすい要素の一つとして挙げられています[11]。

    求償権の仕組みと、求償しない代わりに減額を求める交渉の考え方

    一括で払えない場合の分割払い

    「お金がない」と伝えるだけでは、相手は納得しません。収入や家計の状況を示し、いくらなら払えるのかを具体的に提示することが大切です。

    分割払いを提案する場合は、初回にまとまった額を払う、支払いが遅れた場合の取り決めを設けるなど、相手が安心できる条件を添えると受け入れられやすくなります。

    示談書で必ず確認する条項

    合意できたら、内容を示談書にまとめます。署名前に次の点を確認してください。

    • ☐ 慰謝料の額・支払方法・期日が明記されているか
    • ☐ 清算条項(これ以上お互いに請求しない)があるか
    • ☐ 求償権をどう扱うか決まっているか
    • ☐ 口外禁止条項(第三者に話さない)があるか
    • ☐ 接触禁止条項や違約金が、実際に守れる内容か

    特に清算条項がないと、後から追加で請求される余地が残ります。

    慰謝料請求されたら弁護士に相談すべきタイミングと費用の目安

    このパートをまとめると!
    訴状が届いた、相手が弁護士を立てた等は早めに相談。費用は総額と手取りで比べる。

    「弁護士に相談するほどのことなのか」「費用が高そう」と迷っていませんか? 相談すべきかどうかは、次のサインで判断できます。

    相談を急いだ方がよい5つのサイン

    次のうち1つでも当てはまるなら、早めの相談をおすすめします。

    • 裁判所から訴状が届いた
    • 相手が代理人弁護士を立てている
    • 自宅や職場への訪問、周囲への公表をほのめかされている
    • すでに示談書に署名した、または支払いを約束してしまった
    • 請求額が、自分に払える額を大きく超えている

    弁護士費用の内訳と、比べるときの確認軸

    弁護士費用は主に、依頼時に払う着手金、結果に応じて払う報酬金、交通費などの実費、出張時の日当で構成されます。請求された側の報酬金は、減額できた金額を基準に計算する事務所が多くあります。

    公開されている相場情報では、請求された側の着手金を15万〜30万円程度とする例があります[13][14]。ただし事務所ごとの差が大きいため、比べるときは次の点を確認してください。

    • 着手金だけでなく、報酬金の計算方法を含めた総額
    • 訴訟になった場合の追加費用
    • 減額できた額から弁護士費用を引いて、手元にいくら残るか
    弁護士費用の計算例:減額分から費用総額を引いた手元に残る差

    〔自社の弁護士費用ページへのリンクと、公開可能な費用の概要をここに掲載〕

    弁護士からのコメント

    中川弁護士

    弁護士費用は、着手金の安さではなく「減額できた場合に手元に残る金額」で比べてください。減額の見込みが小さい場合は、依頼しない方がよいこともあります。遠慮なく見通しを尋ねましょう。

    費用が不安な場合:無料相談と法テラス

    多くの法律事務所が初回の無料相談を設けています。まずは見通しと費用を聞くだけでも、判断材料になります。

    また、法テラス(日本司法支援センター)によれば、収入と資産が一定の基準以下の方は、無料の法律相談と、弁護士費用の立替えを利用できます[12]。費用を理由に相談を諦める前に、利用できるか確認してみてください。

    相談前に準備するもの

    準備がそろっているほど、初回の相談で具体的な見通しを聞けます。

    • ☐ 届いた書面の原本と封筒(届いた日付がわかるもの)
    • ☐ 相手や不倫相手とのやりとりの記録(メッセージなど。削除しない)
    • ☐ 交際の時期と経緯をまとめたメモ
    • ☐ 自分の収入と、支払える額の目安
    • ☐ すでに合意や支払いをしている場合は、その書面

    弁護士からのコメント

    中川弁護士

    【結論】: 書面は封筒ごと保管し、やりとりの記録は1通も消さずに相談に持ってきてください。それだけで、相談の中身が大きく変わります。

    〔体験談の下書き|監修弁護士に確認後に差し替え: 資料がそろっていたことで初回相談で方針まで決められた例と、記録を消していたため判断を保留せざるを得なかった例の対比〕。この経験から、読者の皆さんにはもっと効率的に解決へ進んでほしいと心から願っています。

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    慰謝料請求されたときのよくある質問

    このパートをまとめると!
    会社への発覚、刑事責任、支払えない場合、受取拒否などの疑問に簡潔に答える。

    慰謝料請求されたことは会社や家族に知られますか?

    交渉の段階で自動的に知られることはありません。ただし、請求を放置して訴訟になったり、判決後に給与を差し押さえられたりすると、勤務先に知られるおそれがあります。弁護士が窓口になれば、相手からあなたへの直接の連絡を減らすことができます。

    不倫で警察に捕まったり、犯罪になったりしますか?

    不倫そのものは刑事罰の対象ではなく、慰謝料はあくまで民事上の問題です。ただし、相手を脅したり暴力を振るったりすれば、別に犯罪となり得ます。請求への対応は冷静に行いましょう。

    お金がなくて支払えない場合はどうすればいいですか?

    お金がないことだけで支払義務がなくなるわけではありません。収入や家計の状況を示して減額や分割払いを交渉する方法があります。弁護士費用が心配な方は、法テラスの利用も検討してください。

    内容証明の受け取りを拒否したらどうなりますか?

    受け取りを拒否しても、請求そのものがなくなるわけではありません。別の方法で再び送られてきたり、相手が訴訟に進んだりする可能性があります。受け取ったうえで内容を確認し、対応を考えるのが安全です。

    回答期限を過ぎてしまいました。もう手遅れですか?

    内容証明や通知書の回答期限であれば、多くの場合、直ちに裁判になるわけではありません。すぐに書面で「〇日までに回答します」と連絡し、相談の準備を進めてください。ただし、裁判所からの訴状の期限は別で、最優先で対応が必要です。

    慰謝料の相場はどれくらいですか?

    事情によって大きく変わりますが、離婚に至らない場合は数十万円から100万円程度、不倫が原因で離婚した場合は300万円程度がひとつの目安とされています[9]。不倫の期間や回数、相手夫婦の状況などで増減します。

    まとめ|慰謝料請求されたら、期限を確認してから動く

    このパートをまとめると!
    書面を確認し、最も重い期限を把握し、その場で約束せず、必要なら相談する。

    慰謝料請求されたら、次の3つの順番で動いてください。

    1. 書面の5項目を確認する(差出人・事実・請求額・期限・お金以外の要求)
    2. 期限の重さを把握する(訴状が届いていれば、答弁書の期限が最優先)
    3. その場で約束せず、必要なら相談する(5つのサインに当てはまれば早めに)

    請求を受けた直後は、誰でも冷静ではいられません。だからこそ、一人で結論を急ぐ必要はありません。確認すべきことを確認すれば、あなたに合った対応は必ず選べます。

    相談前に「相談時の持ち物チェックリスト」もご確認ください。

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    免責事項

    本記事は一般的な法律情報の提供を目的としており、個別の事案に対する法的助言ではありません。事実関係・証拠・時期によって結論は異なります。具体的な対応は弁護士にご相談ください。

    参考文献

    [1] 内容証明とは、どのような制度ですか? – 日本郵便株式会社

    [2] 民事訴訟で訴えられました。答弁書を提出すれば、裁判に欠席しても問題ないですか。 – 法テラス(日本司法支援センター)

    [3] 裁判を欠席してもいいのですか? – 京都司法書士会, 2020-12-08

    [4] 民法 – e-Gov法令検索(第724条)

    [5] 事件や事故に遭われた方へ 2020年4月1日から損害賠償請求権に関するルールが変わります – 法務省民事局参事官室, 2019-02

    [6] 最高裁判所第三小法廷 平成8年3月26日判決(平成5(オ)281)民集50巻4号993頁 – 裁判所「裁判例検索」

    [7] 不貞慰謝料|「婚姻破綻を信じた」なら過失なし?最高裁最新判決を弁護士が解説 – 髙田法律事務所, 2026-06-09

    [8] 不貞行為の賠償命令破棄、最高裁「破綻信じた理由検討を」 – 共同通信(Yahoo!ニュース), 2026-06-05

    [9] 浮気・不倫相手の配偶者から慰謝料を請求されたときの対応について – 弁護士法人リーガルプラス, 2024-04-01更新

    [10] 浮気・不倫で慰謝料請求されたらどうする?確認すべきこと、支払えないときの対処法を解説 – 弁護士法人ライズ綜合法律事務所, 2025-05-30

    [11] 不倫(不貞行為)で慰謝料請求された!まず確認すべきことと注意点 – 弁護士法人ALG&Associates, 2025-12-12更新

    [12] 民事法律扶助業務 – 法テラス(日本司法支援センター)

    [13] 慰謝料を請求されてしまった…弁護士費用の相場はどのくらい? – 離婚弁護士マップ, 2021-12-01

    [14] 【事例付き】慰謝料請求された時の弁護士費用相場と失敗しない依頼方法 – 新橋第一法律事務所, 2026-03-19

    [15] 内容証明郵便を無視・受取拒否すると不利になる?対処法や法的効力を解説 – 東京スタートアップ法律事務所, 2025-06-01

    [16] 【テンプレート有】慰謝料の回答書の書き方・文例 – 東京スタートアップ法律事務所

    [17] 慰謝料を支払ったら終わり?追加請求されるケースと対策方法 – 東京スタートアップ法律事務所, 2025-02-14

    [18] 民事訴訟法 – e-Gov法令検索

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