公開日
更新日
不倫相手に浮気された場合はどうすればいい?別の女性と浮気する心理や対処法を解説
監修弁護士
中川 浩秀 東京スタートアップ法律事務所
東京スタートアップ法律事務所の代表弁護士。男女問題・不倫慰謝料に関する相談を多数解決。
不倫という、いわば“共犯関係”にあったはずの相手から、さらに裏切られていた──。
その事実を知ったとき、あなたは単なる悲しみだけでなく、行き場のない怒りや屈辱、そして自分を責める気持ちでいっぱいかもしれません。
「信じていた私が馬鹿だったのか」「この屈辱的な関係を、どう終わらせればいいのだろう」
このように混乱した状況では、冷静な判断は難しいものです。
しかし、感情のままに行動する前に、ご自身の心と未来を守るために知っておくべきことがあります。
本記事では、法的な観点から、まず「何を確認すべきか」、そして「取りうる選択肢と、それに伴うリスク」を分かりやすく解説します。
この記事が、あなたが混乱から抜け出し、ご自身のための次の一歩を冷静に踏み出すための道しるべとなれば幸いです。
不倫相手の浮気を調べる方法とは?

相手の浮気を疑ったとき、感情的に問い詰めるのは得策ではありません。
まずは客観的な事実を確認することが、ご自身を守るための第一歩です。
調査は「①ご自身でできる範囲の情報収集」→「②専門家への依頼」というステップで進めるのが基本です。
ただし、ご自身で調査を進める際には、法的なリスクが伴うことを絶対に忘れないでください。
弁護士のワンポイントアドバイス
浮気の証拠を探したい一心で、相手のスマホに無断でスパイウェアを仕込んだり、GPSを勝手に設置したりする方がいますが、これらの行為はプライバシー侵害や不正アクセス禁止法などに抵触し、逆にあなたが訴えられる側に回ってしまう危険性があります。
どこまでが許される調査なのか、少しでも不安に感じたら、行動する前に必ず弁護士にご相談ください。
方法1:スマートフォンやSNSをチェックする
相手のスマートフォンやSNSには、浮気を疑うきっかけとなる情報が残っている場合があります。
たとえば、以下のような情報が考えられます。
- LINEやDMでの親密なやり取り
- 特定の相手との通話履歴
- SNSの公開投稿やコメント
- 異性と一緒に写っている写真
ただし、これらの情報を確認する際には、プライバシー侵害や不正アクセスに注意が必要です。
スマートフォンのロックを無断で解除し、端末内に保存されている写真やメッセージを見る行為は、それだけで直ちに不正アクセス禁止法違反になるわけではありません。
不正アクセス禁止法は、主にネットワークを通じて、他人のIDやパスワードなどを無断で使用し、アクセス制限を回避する行為を規制しています。
たとえば、相手のIDやパスワードを無断で使い、SNSやメールなどのオンラインサービスにログインする行為は、不正アクセス禁止法に違反する可能性があります。
一方、端末のロックを解除して保存されている情報を閲覧する行為については、不正アクセス禁止法に該当しない場合でも、プライバシー侵害として民事上の責任を問われる可能性があります。
そのため、浮気の証拠を集めたい場合でも、相手のスマートフォンやSNSを無断で操作することは避け、適法な方法で情報を確認することが重要です。
参考:e-Gov法令検索「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」
方法2:持ち物や衣服を確認する
普段の持ち物や身につけているものから、浮気のヒントが見つかることがあります。
- カバンや財布の中: 見覚えのないお店のレシートや、ホテルの領収書などが入っているかもしれません。
- 衣服の匂いや汚れ: 自分のものではない香水の匂いがついていたり、女性ものの化粧品が付着していたりしないか確認します。
- プレゼント: 急に新しいアクセサリーや服などを身につけ始めた場合、誰からのプレゼントか探ってみるのも一つの方法です。
方法3:行動パターンの変化に注目する
浮気をしている人は、時間やお金の使い方に変化が現れることがよくあります。
- 会う頻度の減少: 「仕事が忙しい」「家族の用事ができた」といった理由で、会う約束を断られることが増えていないでしょうか。
- 連絡の頻度: 電話に出ない、LINEの返信が極端に遅くなる、といった変化も注意すべきサインです。
- お金の使い方: プレゼントやデート代など、以前よりもお金の使い方が変わったと感じる点はないか振り返ってみましょう。
- 特定の曜日や時間帯の不通: 決まった時間に連絡が取れなくなる場合、別の相手と会っている可能性があります。
方法4:共通の知人に探りを入れる
もし不倫相手と共通の知人がいるのであれば、さりげなく相手の最近の様子を聞いてみるのも有効です。
ただし、この方法は噂が広まってしまうリスクや、知人が相手の味方をして本当のことを話してくれない可能性もあります。
誰に、どのように尋ねるかは慎重に判断する必要があるでしょう。
方法5:探偵に調査を依頼する
ご自身での調査には限界があり、精神的な負担も大きくなります。
確実な証拠を得たいのであれば、プロである探偵や興信所に調査を依頼する方法があります。
費用はかかりますが、法的に有効な浮気の証拠を掴める可能性が高まります。
将来的に、相手の配偶者から慰謝料を請求された際、他に不貞相手がいたことを主張できるケースもありますので、そういった意味でも、客観的な証拠を持っておくことは重要です。
ただし、その証拠をもとに交際相手に何かしらの義務を負わせることは難しい可能性が高いので、そのようなために証拠を使用することは控えたほうがよいでしょう。
ご自身で浮気調査を行う際には、法的なリスクを十分に理解しておく必要があります。
例えば、相手の車に無断でGPSを設置する行為や、ID・パスワードを勝手に使ってSNSにログインする行為は、プライバシー侵害や不正アクセス禁止法違反と判断される可能性があります。
どこまでの調査が許されるのか、法的な判断に迷う場合は、行動を起こす前に弁護士へ相談することをおすすめします。
不貞慰謝料(請求された方)について弁護士に相談する
不貞慰謝料(請求したい方)について弁護士に相談する
不倫相手が別の女性と浮気する理由

そもそもなぜ、不倫相手はあなた以外にも別の女性と関係を持つのでしょうか。
その心理を理解することは、今後の関係を考える上で一つの判断材料になります。
ここでは、考えられる5つの理由を解説します。
理由1:常に新しい刺激を求めている
不倫関係にスリルや新鮮さを求めるタイプの人は、一つの関係が安定してくると物足りなさを感じ、また別の新しい刺激を探し始めることがあります。
この場合、あなたへの気持ちが冷めたというよりは、常に刺激的な恋愛を楽しみたいという自己中心的な欲求が原因である可能性が高いでしょう。
理由2:罪悪感が麻痺しておりゲーム感覚
配偶者を裏切って不倫をしている時点で、すでに罪悪感が麻痺している人もいます。
そのような人は、不倫相手をさらに裏切ることにも抵抗を感じにくくなっています。
複数の相手と関係を持つことを、まるでゲームのように捉え、自分の魅力を試したり、征服欲を満たしたりしているのかもしれません。
理由3:本気の恋愛になるリスクを避けたい
不倫相手との関係が深まり、相手が本気になって離婚や結婚を迫ってくる状況を避けたいと考える人もいます。
複数の相手と浅く付き合うことで、特定の一人と深刻な関係になるのを防いでいるのです。
あなたとの関係が良好であるからこそ、あえて別の相手を作り、バランスを取ろうとしている可能性も考えられます。
理由4:寂しさを埋めたい・承認欲求が強い
家庭に居場所がなく、寂しさを感じている人は、その心の隙間を埋めるために不倫関係に陥ることがあります。
そして、一人の不倫相手だけでは満たされず、より多くの人に必要とされることで自分の価値を確認しようとします。
「誰かに求められたい」という強い承認欲求が、複数の相手との関係につながっているのです。
理由5:あなたとの関係に不満がある
残念ながら、あなたとの関係に何らかの不満を感じ、それを解消するために別の女性に癒やしを求めているケースも考えられます。
会う頻度や連絡の取り方、価値観の違いなど、些細なすれ違いがきっかけになることもあります。
不倫相手に浮気された場合の対処法

不倫相手に浮気されたという事実は、非常にショックで、感情的になってしまうのも無理はありません。
しかし、今後のご自身の人生のためにも、冷静に状況を整理し、慎重に行動することが求められます。
対処法1:まずは冷静になり事実確認を優先する
怒りや悲しみに任せて相手を問い詰めても、水掛け論になったり、相手が逆上したりして、良い結果にはつながりません。
まずは「不倫相手の浮気を調べる方法とは?」で紹介したような方法で、客観的な事実や証拠を集めることを優先しましょう。
感情的になる前に、確かな情報を得ることが、今後の話し合いを有利に進めるための第一歩です。
対処法2:今後の関係をどうしたいか自分の心に問う
事実を確認した上で、ご自身がその相手と今後どうなりたいのかを真剣に考えましょう。
- 関係を清算して別れるのか
- 浮気を許し、関係を続けるのか
どちらの選択をするにしても、相当な覚悟が必要です。
不倫という不安定な関係の上、さらに裏切られたという事実を受け止め、ご自身が本当に望む未来はどちらなのか、時間をかけて考えてみてください。
対処法3:別れを決意した場合の行動
関係を清算すると決めた場合は、相手としっかりと話し合いの場を設けることが重要です。
感情的に罵るのではなく、「浮気の事実を知ったこと」「それによって深く傷ついたこと」「関係を終わりにしたいこと」を冷静に伝えましょう。
場合によっては、関係を清算するための手切れ金の支払いを求める交渉も考えられます。
対処法4:慰謝料請求の可能性を検討する
「二重に裏切られたのだから、せめて慰謝料を請求したい」と考えるのは当然の感情です。
しかし、法的な観点から申し上げると、その請求が認められる可能性は原則として極めて低いのが実情です。
▼なぜ、慰謝料請求は難しいの?
法律の世界では、慰謝料は「法的に保護される利益が侵害された」場合に認められます。
しかし、不倫関係(法律用語でいう「不法な関係」)は、残念ながらこの「法的に保護される利益」には該当しないと考えられているためです。
つまり、裁判所に「不倫相手に裏切られたので償ってほしい」と訴えても、「そもそも、その関係は法律で保護する対象ではない」と判断されてしまう可能性が高いのです。
弁護士のワンポイントアドバイス
不倫相手から「妻とは離婚するから結婚しよう」と言われていた場合、結婚の約束を破られたことを理由に慰謝料を請求できるのか、疑問に思う方もいるでしょう。
しかし、法律上の婚姻関係が継続している人との婚約については、公序良俗に反するものとして、その法的効力が認められない場合があります。
そのため、既婚者から結婚を約束されていたとしても、通常の婚約破棄と同じように慰謝料を請求できるとは限りません。
一方、相手から「すでに離婚している」「近いうちに離婚する」などと説明され、その言葉を信じて性的関係を持った場合には、貞操権侵害を理由として慰謝料請求が認められる可能性があります。
最高裁判所昭和44年9月26日判決では、女性が男性に妻がいることを知っていた場合でも、男性の虚偽の説明を信じたことが性的関係を持つ主な動機となっており、双方の違法性を比較して男性側の違法性が著しく大きいと評価できる場合には、貞操権侵害に基づく慰謝料請求が認められると判断されています。
ただし、既婚者から結婚を約束されていたという事実だけで、必ず慰謝料請求が認められるわけではありません。
相手がどのような説明をしていたのか、その説明を信じた理由や交際に至った経緯などを総合的に判断する必要があります。
そのため、結婚の約束を信じて交際していた場合には、LINEやメールなどのやり取りを保存し、弁護士に相談することをおすすめします。
対処法5:弁護士に相談する
不倫相手の浮気問題は、当事者同士の感情的なもつれだけでなく、
- 不倫相手の配偶者から、ご自身が慰謝料を請求されるリスク
- 関係を清算する際の金銭トラブル
- 相手からのストーカー行為などの二次被害
など、複雑な法的問題に発展する可能性があります。ご自身の状況を客観的に分析し、法的にどのようなリスクがあり、どう対処すべきかを知るためにも、一度弁護士に相談することをおすすめします。
専門家からのアドバイスは、混乱した状況の中で冷静な判断を下すための大きな助けとなるでしょう。
不貞慰謝料(請求された方)について弁護士に相談する
不貞慰謝料(請求したい方)について弁護士に相談する
まとめ

不倫相手にさらに浮気されるという経験は、二重の裏切りであり、計り知れないほどの精神的苦痛を伴います。
怒りや悲しみで我を忘れてしまいそうになるかもしれませんが、感情的な行動は事態をさらに悪化させる可能性があります。
まずは冷静に事実を確認し、ご自身が今後どうしたいのかをしっかりと考える時間を持つことが何よりも大切です。
そして、関係を続けるにせよ、清算するにせよ、そこには様々な法的リスクが潜んでいます。
一人で抱え込まず、専門家である弁護士に相談することで、ご自身の権利を守り、未来への新たな一歩を正しく踏み出すことができます。
この複雑な問題を乗り越えるために、専門家の力を借りることをためらわないでください。
東京スタートアップ法律事務所は 初回相談 0円※ です。
まずはお気軽にご相談ください。
※初回から有料相談(1時間1.1万円)でのご案内となる場合もございます