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更新日: 弁護士 宮地 政和

妻が不倫している?サインや夫がとるべき行動、離婚する場合の流れを解説

妻が不倫している?サインや夫がとるべき行動、離婚する場合の流れを解説
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「妻が不倫をしているかもしれない。」

もしそのような事態が発覚したとすると男性側としては青天の霹靂に感じるかもしれませんが、ケースとしては決して少なくありません。

以下の記事では、どのような兆候があれば妻の不倫を疑うべきか、不倫が発覚したらどのような対応をするべきかなどについて解説していきます。

妻が不倫をする原因とは?

妻が不倫をする原因は様々ですが、以下において代表的なものを取り上げていきます。

気持ちのすれ違い

結婚して何年も経つと、夫婦の会話が少なくなったり、スキンシップがなくなったりすることはよくあります。

夫が仕事で忙しかったり、妻に対してあまり関心を示さなくなると、妻は「大切にされていない」と感じてしまうことがあります。

そんなときに、やさしい言葉をかけてくれたり、自分に興味を持ってくれる人が現れると、つい心が惹かれてしまうのです。

「好きになったから」というよりも、「誰かに気にかけてほしい」という気持ちが大きかったということもあります。

承認欲求

毎日の家事や育児に追われ、「何のために頑張ってるんだろう?」と感じることがあります。

そして、誰にも感謝されることがないと、自分が何の価値もないように思えてしまうのです。

そんなときに、外で誰かから「きれいだね」「素敵だね」なんて言われると、心が一気に満たされることがあります。

それがきっかけで不倫に発展することもあります。

性的欲求の解消

夫との関係がマンネリ化したり、セックスレスの状態が続くと、妻は女性としての満足感やつながりを感じられなくなります。

その結果、「誰かに求められたい」「女性として扱われたい」という思いから、外に関係を求めてしまうことがあります。

性の問題はデリケートですが、意外にもそれが原因となって妻が不倫することは少なくありません。

過去・現在において夫が不倫をしていたこと

過去に夫が不倫をしていた場合、妻としては「夫のことを許したのだから、自分もこれくらい許してほしい」と考えることがあります。

実際に、過去にあった夫の不倫によって夫婦関係にひびが入り、その結果自分も不倫をしようと思った、という方もいるでしょう。

当然、現在夫が不倫をしているのであればより一層そう感じるものと考えられます。

不倫をしている妻の行動パターン・サイン

不倫をしている妻には、日常の中で見え隠れするある種の「行動パターン」や「サイン」があります。

以下では、妻が不倫をしているときによく見受けられるそれらを挙げてみました。

スマホを手放さなくなる

以前はリビングにスマホを置きっぱなしにしていた妻が、突然いつも持ち歩くようになるのは、隠し事がある可能性を示唆しています。

トイレやお風呂にまで持ち込んだり、着信音や通知をオフにしていたりすれば、それは見られたくないやり取りがあるからかもしれません。

また、単純に常に連絡を取っている「誰か」がいる可能性も考えられるでしょう。

外見の変化が目立ってくる

ある時期から急に美容やファッションに力を入れ始める場合、それは自分を魅力的に見せたい「誰か」が現れたからかもしれません。

髪型を変えたり、新しい服や下着を頻繁に購入したり、今まで興味を示さなかったブランドに関心を持ち始めるといった行動が増えていることもあります。

メイクなどに力を入れるようになるというのもサインの一つかもしれません。

不自然な外出の増加

「友人との予定」「自分の時間がほしい」といった理由での外出が増えることもサインの一つといえるでしょう。

特に外泊が増えたら要注意かもしれません。

頻繁に予定が入り、説明があいまいだったり、詳細を話したがらないような場合には、何かを隠している可能性もあります。

また、言っていた予定と実際の行動がかみ合わないなど、小さな食い違いが見られる場合は、裏に別の目的があるのかもしれません。

夫への態度に違和感が出る

急に距離を取るようになったり、その逆に突然優しくなったりすることは、動揺を示している可能性があります。

最悪のケースで考えると、不倫相手と結婚をしたいがために、あえて夫婦仲が悪くなるように言い争いを仕掛けてきたり、離婚の話をし始めることもあります。

そのようなことをきっかけに、夫が妻を疑い始めたという方も多いと思われます。

お金の使い道が不透明になる

生活費の管理についての意識が変化したり、レシートやクレジットカードの利用明細を見せたがらなくなったというのも不倫のサインになります。

出費が増えているのに明確な理由が説明されなかったり、現金を頻繁に引き出すようになったりといった変化も注意すべきポイントです。

金銭的な動きは感情よりも正直に現れることがあるため、違和感があれば見過ごさないことが大切です。

スキンシップの減少

パートナーとの性の営みに対して、今までと反応が異なるようになった場合、それは心や体が別の誰かに向いているサインかもしれません。

以前は自然にスキンシップがあったのに、最近は避けるようになったりすることがあります。

可能性として、それらの変化は夫以外にそれを満たしてくれる相手がいるからかもしれません。

妻の不倫を知った際に夫がすべきこと

妻の不倫を知ったというのであれば、夫がすべき対応がありますので、そちらを順番にご案内します。

①不倫の証拠を集める

何はともあれ、まずは証拠の確保をしましょう。

特に、妻が認めているのであればまだしも、妻が不倫について否定したとき、証拠がなければ妻の不倫の事実がないものとして扱われてしまうかもしれません。

そのため、証拠の確保はしておきましょう。

具体的な証拠は、当事者間のやりとりや、会っているときの写真、性行為を裏付けるラブホテルのレシートや行為時の画像等ですが、それらによって「不貞行為があった」ことを疑わせる必要があるので、判断が難しければ弁護士などに相談してみましょう。

②今後の結婚生活について検討

不倫は民法770条1項1号の「不貞な行為」ですので、法律上の離婚原因となります。

そのため、基本的に夫は不倫をした妻に対して離婚を求めることができます。

もちろん、夫婦関係を見つめなおし、やり直すことを選択する夫婦や子供が手を離れるまでは離婚しないと決める夫婦も多く存在するので、どうするのかは夫婦それぞれです。

ただし、不倫をした妻は離婚原因を作り出した「有責配偶者」として扱われますので、原則として離婚請求できません。

そのため、この場合、今後の夫婦関係をどうするのか決めるのは夫となるでしょう。

離婚しないことを選択したとしても、溝が埋まらず、のちのち離婚を選択する夫婦もいます。

後悔のないようにするため、夫婦間のルールを定める方もいらっしゃるので、しっかりと話し合いをするようにしましょう。

③慰謝料の請求を検討

不倫をした妻と妻の不倫相手には慰謝料を請求することができます。

たとえ夫婦が離婚しないことを選択したときであっても可能です。

もちろん、夫婦が離婚したのか離婚しなかったのかは、夫婦関係に与えたダメージという観点から、慰謝料に差があります。

そうだとしても、けじめをつけるために妻に対しても慰謝料を請求する夫は少なくありません。

慰謝料請求は法律上の要件などをしっかりと満たしている必要があるので、迷わずに弁護士に相談してみてください。

妻の不倫を知った際に夫がやってはいけない行動

妻が不倫をしていることを知ってしまった夫として、やってはいけない行動もあります。以下において紹介するので、注意しましょう。

証拠がないのに問い詰める

確信がない段階で詰め寄ってしまうと、相手は否定に回るか、防衛的になって本音を隠してしまいます。

そのため、それ以上の事実を明らかにする術を失いかねません。

また、根拠のない非難は、信頼関係をさらに壊す原因になります。

報復として自分も浮気をする

妻が同様の行為をしていたからといって、自分の不倫が正当化されることはありません。

そして、自分も不倫すれば、妻にとっても好都合な状況を作り出すことになるかもしれません。

感情に任せた行為をする

いくら妻が不倫をしていたとしても、夫がそれによって暴力行為を行えば、犯罪が成立するでしょう。

また、妻を家から追い出したとすれば、妻の生活費を負担しなければならない可能性もあります。そのため、冷静な行動を心がけるようにしましょう。

不倫相手に接触する

妻の不倫に気が付いた夫がよく行うこととしては、不倫相手に接触することです。

電話などであれば心配は少ないですが、それでも妻の不倫相手とは冷静に話せないことが多いです。

そのため、少なくとも直接接触することは避けたほうがよいでしょう。

家族や友人にすぐ相談する

配偶者の不倫を知ってすぐに、親族や友人に話してしまうのは要注意です。

一度口にしたことは取り消せず、夫婦間だけで解決できたかもしれない問題が、周囲の介入でこじれることもあります。

また、それによって名誉棄損だとされることもあります。

妻の不倫を許す場合にすべきことは何?

妻の不倫を許すことにした場合、以下の対応をしておくべきと考えられます。

①関係の改善に努める

妻が不倫をしたことの原因を探り、夫婦関係において何が問題であったのかを見つけることで、夫婦関係を改善できることがあります。

また、妻の不倫を許すのであれば、今後の夫婦関係は続いていくことになりますので、今後の生活において不安が残らないように、しっかりと話し合っておくべきでしょう。

②誓約書を作成する

妻の不倫を受け入れて関係を続けると決めたなら、「約束を書面に残すこと」はとても大切です。

言葉だけの約束では、あとで「言った・言わない」のトラブルになることもあります。

そこで、もう不倫はしないこと、同じことを繰り返したらどうするか(たとえば慰謝料や離婚への同意など)、具体的な内容を紙に書いて、本人の署名をもらっておきましょう。

これは責めるためではなく、信頼を回復する第一歩として、お互いが真剣に向き合う証になります。

また、誓約書の存在そのものが不倫の証拠になる場合もあります。

そのため、妻に誓約書を書いてもらうメリットは大きいものといえます。

妻の不倫で離婚する場合の対応の流れ

以下は、妻の不倫が理由で離婚する場合にステップを5つに分けて説明してみました。

自分がどの段階にいるのかを考えながら、今後のステップの参考にしてみてください。

離婚の準備を始める

離婚の意思が固まっているなら、まずは情報収集をしましょう。

離婚ということとなれば、財産分与、親権、慰謝料、養育費など、決めなければいけない事項がたくさんあります。

そのため、住まい、仕事、収入、貯金などの財産、子どもがいる場合は生活環境まで、あらゆる面を現実的に整理します。

感情ではなく冷静な視点で戦略を立てることで、不利にならずに自分の権利を守ることができます。

また、離婚を妻に告げるまでに準備を進めることで財産隠しなどを防ぐことができることもあります。

証拠を押さえ、裏付けを確保しておく

不倫が原因で離婚する場合、「事実の証明」が非常に重要となります。

そもそも離婚原因が認められるのかという重要な点を証明するために必要になります。

また、決して裁判にならなくても、慰謝料や離婚の条件交渉を有利に進めるための土台にもなります。

無理に証拠を集めるのではなく、必要に応じて専門家の協力も検討するとよいでしょう。

専門家に相談し、最適な進め方を確認する

離婚は非常に複雑であり、生活そのものを大きく変える出来事です。

自分にとってどのように進めていくべきかをしっかりと判断するために、法律や交渉の知識を持った専門家に早い段階で相談するのが賢明です。

弁護士に依頼するかどうか、家庭裁判所の調停を利用するべきか、あるいは話し合いで進められるかなど、状況に応じた最適な進め方を知ることが、安心につながります。

特に子どもの養育や財産の分け方などは、感情ではなく法的な判断が必要となる場面も多いため、正確な情報を得ることが何より重要です。

まずは公的機関や法律事務所に相談してみましょう。

妻との話し合いを進める

準備が整ったら、次は妻と離婚に向けた現実的な話し合いをしましょう。

慰謝料の有無・金額、財産の分け方、子どもの親権・養育費、面会交流のルールなど、決めるべきことは多岐にわたります。

記録に残すことも大切です。

口約束だけでは後に覆されるリスクがあるため、書面で合意し、公正証書にしておくと安心です。

また、どこの点は譲ることができ、どこは譲らないポイントなのかもあらかじめ決めていれば、スムーズに交渉を進めていくことができます。

感情的にならず、あくまで冷静に臨むようにしましょう。

離婚届を提出し、新たな生活をスタートさせる

離婚の条件に合意できたら、いよいよ離婚届を提出し、法的に夫婦関係を解消する手続きが完了します。

しかし、それで全てが終わるわけではありません。

むしろ、ここからが本当の始まりともいえます。

引っ越しや名字の変更、子どもがいる場合は学校や保育園の手続きなど、やらなければならないことが次々と出てきます。

また、公的な支援を受けられる場合もあります。役所に相談しに行くなどして、しっかりと最後まで手続きを完了させることが大切です。

まとめ

以上で説明したように、妻が不倫をしていた場合、どのように対処すべきなのか、どのように追求していくのか、どのような責任をとってもらうのか、という点で非常に難しい判断が必要となります。

もし、妻が不倫していたことを知ったという場合は、迷わず弁護士に相談してみましょう。

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執筆者 弁護士宮地 政和 第二東京弁護士会 登録番号48945
弁護士登録後、都内の法律事務所に所属し、主にマレーシアやインドネシアの日系企業をサポート。その後、大手信販会社や金融機関で信販・クレジットカード・リース業務に関する法務やコンプライアンス、プロジェクトファイナンスなどの経験を積む。これらの経験を活かし、個人の法的問題に対し、専門的かつ丁寧に対応しています。
得意分野
不貞慰謝料 、 離婚 、 その他男女問題 、 刑事事件 、 遺産相続 、 交通事故
プロフィール
岡山大学法学部 卒業 明治大学法科大学院 修了 弁護士登録 都内の法律事務所に所属 大手信販会社にて社内弁護士として執務 大手金融機関にて社内弁護士として執務
書籍・論文
『スタートアップの法務ガイド』中央経済社
『スタートアップの人事労務ガイド』中央経済社

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