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投稿日: 更新日: 代表弁護士 中川 浩秀

痴漢で逮捕|早期保釈・不起訴獲得のために今やるべき最善策を解説!

刑事事件の弁護士相談

刑事事件では「一日の依頼の遅れ」が、大きな結果の違いを生みます。

  • ご家族が逮捕されてしまった方
  • ご本人で逮捕されそうな方
  • 警察や検察から呼び出しを受けている方

など

依頼者様の権利を守るために、全力でサポートいたします。

東京スタートアップ法律事務所までまずはお電話、メールでお問合せ下さい。

「家族が痴漢で逮捕されたけれど、どうすればいいの?」
「痴漢逮捕の連絡を受け、何も手につかない」

夫や息子が痴漢で逮捕されたと聞いて、

  • 職場にバレると解雇される
  • 実名報道される
  • 前科がつく
  • 親族や近所の人との関係が悪化する

このような不安でいっぱいになる気持ちがわかります。

「逮捕されたら、もうどうにもできないのではないか」と思う人もいるでしょう。しかし、大切な人を救うために、今すぐできることがあります。

それは、弁護士に相談することです。

「なぜ弁護士なのか?」と思うかもしれませんが、弁護士は仮に痴漢が事実であっても、早期保釈や不起訴を獲得するために、最大限の活動をしてくれます。

逮捕による長期間の勾留や、前科がつくなどの最悪の事態を防げる可能性もあり、弁護士に相談するメリットはとても大きいと言えます。

そもそも、逮捕されてからでは、時間がほとんどありません。

逮捕されて勾留されてしまうと、10日間は留置所で過ごすことになり、解雇や退学のリスクが高まってしまいます。そのため、痴漢の逮捕では、早く弁護士に相談することが重要なのです。

そこで本記事では、家族が痴漢で逮捕されたときにできる最善策や、適切な行動をするためのポイントを紹介します。

本記事を読むことで実現できること
  • 逮捕された家族のために今取るべき行動がわかり、実践できる
  • 痴漢逮捕の基本的な流れを理解でき、適切なタイミングを逃さず行動できる

この記事を読み、逮捕の連絡後、すぐに行動することで、大切な家族の起訴や社会生活へのダメージといった最悪のシナリオを回避し、元通りの日常を送ることができるようになります。

家族としてできることを理解し、逮捕されたご家族の一刻も早い保釈や不起訴の獲得を目指しましょう。

家族が痴漢で逮捕されたときにあなたが今できる最善策

冒頭でもお伝えした通り、痴漢による逮捕は、初動対応がとても大事です。

初動対応とは、弁護士へすぐに相談することです。とくに、痴漢をしていないのに逮捕されてしまったケースほど、冤罪で起訴されてしまわないよう、早急に対応すべきです。

なぜなら、警察がスムーズに事件処理を進めてしまうと、逮捕からすぐに勾留が決定してしまうからです。

  • 勾留とは?
    勾留とは、被疑者(犯罪の疑いをかけられ、捜査の対象となっている人)を拘置所や留置場などの刑事施設で、長期間、身柄を拘束することを言います。
    最長で、23日間も勾留される可能性があります。

突然のことに不安や戸惑い、心労もあるでしょう。ですが、警察は事件処理を待ってはくれません。

警察からの逮捕連絡を受けてから、あなたが何も行動せずに事件処理を進められてしまうと、最大23日間も勾留され、外へ出ることができなくなります。

そのため、逮捕された人は、ご家族の行動と対応が頼りです。

ただ、家族であっても、警察は電話では事情を聞いても教えてくれません。

冤罪かどうかを知るすべがありませんが、弁護士なら逮捕された本人との接見(面会)が可能です。当日中に逮捕された本人と接見し、状況を知ることができます。

弁護士へ早く相談するほど、下記のような選択肢も広がります。

・早期保釈を目指す
・示談の交渉をまかせる
・不起訴を獲得して、前科前歴がつかないようにする

「起訴」や「長期間の勾留」といった最悪の事態を防ぐためにも、法律のプロである弁護士へ相談しましょう。

弁護士へ相談する際は、初回相談無料をうまく活用しよう!

弁護士へ頼むとなると、費用を心配される方がいるかもしれませんが、無料で相談を受け付けている弁護士事務所もあり、気軽に相談することができます。

また、逮捕された当日の接見だけをお願いすることも可能です。

東京スタートアップ法律事務所の場合、最低3.3万円からとなっています。

接見後に、実際に依頼するかどうかを決められるケースも多いため、費用が気になるけれど、本人のことも心配という場合は、まず弁護士へ相談してみてください。

痴漢で逮捕された場合の一般的な流れ

初動対応として、弁護士を頼るのが最善策とお伝えしましたが、弁護士が勝手に話を進めるわけではありません。

そのため、あなた自身も痴漢で逮捕された場合の流れを把握しておくことが大切です。

弁護士は逮捕された本人やそのご家族の意向を聞きながら、「不起訴」や「早期保釈」などを実現するための策を考えていきます。

あなたが逮捕後の流れを理解できていなければ、早期保釈のカギを握るタイミングに、適切な行動や判断をできない可能性があります。

痴漢をした本人の身柄が警察にある場合、一般的に以下のような流れで事件が処理されます。

上記の流れで、痴漢逮捕におけるターニングポイントは、検察官送致のタイミングです。検察官へ送致されると、24時間以内に勾留請求の有無が決定されます。

逮捕から勾留の判断がされるまでの猶予は、72時間以内です。それまでに保釈のために動かなければ、勾留が決定してしまう可能性が非常に高いのです。

勾留へ進むと、原則として10日間は留置所に勾留され、外に出られません。

勾留されると、会社や学校への影響は避けられないため、逮捕後の流れをしっかりと把握し、然るべきタイミングを逃さないようにしましょう。

警察の判断により、1日で保釈される可能性もある!

逮捕されると必ず送致されるわけではありません。
状況によっては、逮捕後、送致されず保釈されることがあります。たとえば、次のようなケースです。

・被害者が刑罰を望んでいない
・前科前歴がない
・逃亡や証拠隠滅の恐れがない

警察の判断で保釈となる場合、逮捕から48時間以内に連絡があるのが一般的です。もし警察から「身柄を引き取りに来てください」という連絡があれば、早期保釈の可能性が考えられます。

ただし、実際に保釈になるかは、ケースバイケースです。上記のケースでも、保釈されないこともあるため、不安なのであれば、逮捕当日から接見が可能な弁護士へ相談するようにしましょう。

痴漢で逮捕された場合に問われる罪の種類2つ

痴漢で逮捕されたと聞いて、「どのような罪を問われるのか」「前科がつくのか」などが心配になりますよね。

痴漢で逮捕された場合、痴漢の程度によって、次のいずれかの罪に問われる可能性があります。

迷惑防止条例違反 強制わいせつ罪
逮捕の可能性 高い かなり高い
刑罰の重さ 6か月以下の懲役または
50万円以下の罰金
(※都道府県の条例による)
6か月以上10年以下の懲役
(未遂の場合も含む)
前科 有罪判決なら前科がつく

1.迷惑防止条例違反

迷惑防止条例違反とは、各都道府県が定める条例に違反した場合に問われるものです。

迷惑防止条例違反の例として、以下のようなケースが挙げられます。

・ショッピングモールで、服の上から身体(胸、おしり、腕、足)を触る
・電車の中で、服の上から局部を触る
・服の中に手を差し入れる

主に公共の場や乗り物で、被害者の身体を触る場合に適用となることが多い傾向です。

実際、高速バスの車内で、女性の背中を触るなどの痴漢行為を行った男性が逮捕されています。
(出典:あなたの静岡新聞「高速バス内で40代女性に痴漢の疑い 沼津署が男を再逮捕」

迷惑防止条例が適用されると、懲役または罰金が科せられます。たとえば東京都の場合は、違反すると、6か月以下の懲役または50万円以下の罰金です。

痴漢での前科前歴があり、常習性があると判断されると、1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金となるケースもあります。

ただし、これらの行為は、あくまでも目安です。しつこく触る行為や、路上での痴漢行為は、次に紹介する強制わいせつ罪になる可能性があります。

2.強制わいせつ罪

強制わいせつ罪は、暴行や脅迫をしてわいせつな行為をしたときに問われる犯罪です。

迷惑防止条例違反との大きな違いは、「暴力・脅迫をともなう行為」「13歳未満への行為」にあります。

痴漢で強制わいせつ罪になる例として、以下のようなケースが挙げられます。

・13歳未満の身体を触る
・路上で脅迫し、服の中に手を入れる
・電車に乗っている間、身体を触り続ける
・抱きつく
・路上で押し倒して、服の中へ手を差し入れる

13歳未満については、具体的な暴力や脅迫を行っていなかったとしても、痴漢行為をした時点で強制わいせつ罪が成立します。また、路上での痴漢行為や、公共の場でのしつこい痴漢行為も、強制わいせつ罪になる可能性が高い傾向です。

実際、塾帰りの小学生女児が後をつけられ、マンションの敷地内で背後から両腕をつかんで抱きつかれた事件で、強制わいせつ罪が適用されています。
(出典:Yahoo!Japanニュース「【速報】塾帰りの小学生の女児狙われたか…自転車で後つけマンション敷地内で体触る 55歳男を強制わいせつ容疑等で逮捕」

強制わいせつ罪が成立すると、6か月以上10年以下の懲役刑が科せられます。行為の悪質性によって刑が重くなる、非常に重い罪と言えるでしょう。

強制わいせつ罪については、以下のページで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

3.迷惑防止条例違反と強制わいせつ罪の明確な判断基準はない

迷惑防止条例違反と強制わいせつ罪になるケースについて紹介しましたが、あくまでも目安でしかありません。

痴漢行為自体が悪質と評価されると、強制わいせつ罪が成立することもあります。

実際、被害の女性が乗り換えた後も、後を追いかけて再び背後から痴漢行為を行った事件では、強制わいせつ罪で逮捕されています。
(出典:埼玉新聞「痴漢の大学生を逮捕 満員電車で女性を触り、乗り換えても、追い掛けて密着してきたのに『分かりません』」

痴漢で逮捕された場合はとにかくスピードが命!

痴漢により、身柄を拘束された状態で捜査が行われる身柄事件では、勾留の可能性を防ぐためにも72時間より早く動かなければなりません。

実際には、逮捕から勾留まで72時間もないことが多いからです。

以下で詳しく解説します。

1.実際は逮捕されてから24時間から48時間で勾留請求されることが多い

刑法上、逮捕から送致までが48時間以内、送致から勾留請求までが24時間以内と決められているため、最大は72時間です。

ただし、取り調べがスムーズに進んでしまうと、逮捕から24〜48時間以内に勾留請求をされてしまうことがあります。

万が一、勾留が決まると最大20日間、身柄を拘束されてしまいます。解雇や退学などの社会的な影響が避けられません。

だからこそ、相談を受けたらすぐに警察や検察に連絡を入れたり、当日中に接見したりしてくれる弁護士へ依頼することが大切です。

2.弁護士は警察や検察へ早期保釈を求める連絡をする

痴漢逮捕の連絡を受け、すぐに弁護士へ相談する最大のメリットは、警察や検察に対して、早期保釈を求めてくれることです。

弁護士は、あなたの大切な人を守るために全力で立ち向かい、一刻も早く元の生活に戻れるようにしてくれるよう、働きかけます。

痴漢で逮捕されても、ほとんどの場合、会社へ連絡されることはありません。つまり、早期保釈を実現できれば、痴漢逮捕のことがバレてしまう心配が少なくなるということです。

逮捕で不自然な無断欠勤が続くと不審に思われてしまいますし、事件が会社にバレてしまう可能性が高くなります。逮捕されたことが会社へ伝わると、就業規則によっては解雇されてしまう可能性もあるでしょう。

身柄を長期間拘束される勾留を回避できるかが、社会的な影響を防ぐ最大のポイントと言えます。

勾留が決定する前に、早期保釈を求めてくれる弁護士へ相談しましょう。

痴漢の逮捕でお困りなら当日接見できるTSLにまずはご相談ください

ここまでご紹介した通り、痴漢で逮捕されたときに弁護士へ頼ることで、警察や検察へ働きかけ、早期保釈や不起訴の獲得に向けたサポートをしてもらえます。

今まさに家族が痴漢で逮捕されており、不安な気持ちで過ごされている人は、ぜひ弁護士法人 東京スタートアップ法律事務所へご相談ください。

当事務所の強みを活かし、痴漢逮捕の解決を全力でサポートさせていただきます。

1.当日中に接見(逮捕された本人と弁護士の面会)ができる

当事務所は、日本全国に拠点を持っています。通常の場合、連絡いただいた当日中に接見へ向かい、スピード解決を目指します。

たとえば、刑事事件の場合のスケジュールのイメージは、以下の通りです。

当事務所は、当日接見のみ(最低3.3万円~※移動時間で変動有)のご依頼も可能です。

「逮捕された本人が心配だから、とりあえず話を聞きたい」「状況に合ったアドバイスをしてほしい」という些細な相談でも、ぜひ当事務所へご相談ください。

電話連絡は、平日・土日祝日問わず、朝6:30から夜22:00まで受け付けており、困ったときにすぐに相談でき、スピード感ある対応ができる環境です。

何度も言うように、痴漢で逮捕されると、時間に余裕はありません。

将来への不安を残さず解決したいと思うのであれば、少しでも早く接見できる弁護士へ依頼するのが理想です。当日中に接見可能で、接見のみのご依頼にも対応している当事務所へ、お気軽にご相談ください。

2.刑事事件の相談を1,000件以上受けてきた実績がある

当事務所には、さまざまな法分野を得意とする弁護士がそろっており、合計1,000件以上に及ぶ刑事事件に携わってきた経験と実績があります。

たとえば、夫が痴漢の疑いで突然逮捕されたという奥様からの相談事例では、すぐに状況を確認し、勾留を回避する意見書を提出することで、勾留を阻止しました。

結果的に不起訴も獲得し、痴漢で逮捕された夫もそのご家族も、これまで通りの日常を過ごせています。

当事務所は、依頼を受けてすぐに駆けつけ、さまざまな痴漢逮捕を解決してきた経験や実績をもとに、状況に応じた対応で、痴漢逮捕の法律的な問題解決をサポートをさせていただきます。

具体的な解決事例については、以下のページで紹介しているため、あわせてご参照ください。

【事例①】迷惑防止条例違反の相談事例
▼内容:電車内での痴漢

電車内で痴漢行為をしてしまい、被害者の近くにいた男性に取り押さえられた事例です。
ご依頼者は、駅員室へ連れていかれ、事情を聞かれた際に、痴漢行為を認めると、その場で携帯電話を没収されました。
ですが、上申書(痴漢をしたという内容を記した書類)を書くことで、その日の帰宅が許された方です。
後日、私たちが被害者に示談を持ち掛けたものの、相手はなかなか納得してくださりませんでした。
その後も、粘り強く交渉を行い、示談金30万円での示談が成功。無事に不起訴処分を獲得でき、お守りすることができました。

【事例②】強制わいせつ罪の相談事例
▼内容:痴漢行為で逮捕され3件の余罪も発覚

ご依頼者は、痴漢をした男性のご家族でした。警察が家に来て、家族が連れていかれてしまったという事例です。
女性の後をつけ、背後から抱き着き、胸を揉んでしまい、本件以外に3件の余罪があり、かなり厳しい状況でした。
私たちは、一人一人の被害者の方に、謝罪をしたい、示談をさせてほしいという意思を伝えるところから始めました。
「痴漢をしてきた相手を許せない」そう思うのは当然です。ですが、何度も諦めず、ねばり強く交渉を続けた結果、4名全員と示談を成立させました。
無事に不起訴処分を獲得することができて、大切なご家族を元の日常に返すことができました。

どのような状況でも、諦めないでください。
私たちは、あなたやあなたの大切な家族を、絶対に否定しません。
余罪があっても、複数人に痴漢をしてしまっていても、
あなたの大事な未来のために、私たちは全力でお守りします。

3.示談交渉力がある

当事務所に所属する弁護士は、示談交渉力が高いのも大きな強みです。

人の感情(心)を適切に察知し、共感・理解して接するEQ(心の知能指数)が高い弁護士がそろっています。

相手の気持ちを整理して話を進めていくため、無用な衝突を回避でき、法律的な問題もスムーズな解決へ導けるのも、当事務所の特徴です。

痴漢事件の場合は、被害者の精神的なショックも大きいため、弁護士が代わりに謝罪し、ときには期間をあけながら、粘り強く交渉をしていきます。

【事例③】迷惑防止条例違反の示談成立事例
▼内容:暴言をともなう痴漢

飲食店内で、女性の臀部を触ったとして警察に通報された人の家族からの相談です。
ご本人は酒に酔っていてよく覚えていないものの、被害者以外に複数名の客が痴漢行為を目撃していました。
被害者は、身体を触られただけでなく、暴言を吐かれたとして、当初は怒りの気持ちが強く、被害届も出ている状況でした。
痴漢行為に加え、暴言も吐いているという厳しい状況でしたが、私たちの謝罪や交渉により、示談金30万円で示談が成立しました。
被害届も取り下げてもらえ、結果的に不起訴処分を獲得できました。

これらの事例以外にも、痴漢事件における解決事例を紹介しています。

「夫のケースでも示談で解決できるのだろうか」
「同じ逮捕された状況から、勾留を回避できたケースはあるのか」
といった不安を抱える人は、ぜひ参考にしてください。

痴漢逮捕に関連するよくある6つのQ&A

最後に、痴漢逮捕の際によくある質問についてご紹介します。

1.痴漢冤罪の場合はどのように対処するのがよいのでしょうか?

【ANSWER】
まずは、逮捕された本人の勤務先や学校へ、休む電話をしてください。
その後、弁護士へ相談し、勾留を回避できるよう動いてもらいつつ、本人に対して取り調べを受けるうえでのアドバイスをしてもらうことが大事です。

まずは、本人やご家族から、会社や学校へ休む連絡を入れましょう。

不自然な欠勤や欠席は、バレてしまう原因となるためです。お休みでも本人に連絡がいかないように、「高熱を出しており、本人が連絡できるような状態ではない」などと、連絡が一切取れなくても不審に思われないように対策しましょう。

会社や学校への連絡が終わった時点で、すぐに弁護士へ相談しましょう。

痴漢が無実であっても、駅員室へ連れていかれたタイミングで、警察へ身柄を引き渡され、そのまま逮捕となるケースが一般的です。すぐに弁護士へ相談し、勾留されないように警察や検察へ働きかけてもらうことが、とても重要です。

冤罪なのであれば、当日の接見が非常に重要!

冤罪の可能性があるのであれば、すぐに弁護士へ相談して、当日中に接見をしてください。
取り調べの雰囲気にのまれ、無実の罪を認めてしまうケースが少なくないためです。
冤罪であっても、自供してしまうと逮捕の可能性は高くなります。
後から、実は冤罪だったと言っても、自供を覆すのは非常に難しいでしょう。
そのため、冤罪なのであれば、当日接見を依頼し、弁護士から絶対に痴漢を認めないよう、ご家族へアドバイスしてもらってください。

2.取り調べを受けた後帰宅が認められたが、後日逮捕されることもありますか?

【ANSWER】
後日逮捕される可能性は、あります。

警察の捜査には、日常生活を送りながら必要に応じて取り調べが行われる「在宅事件」があります。

在宅事件の場合、すぐに帰宅できますが、事件が解決したわけではありません。

仮に痴漢が事実だった場合、被害者が被害届を出して捜査が進み、防犯カメラなどの証拠が集まると、後日逮捕になる可能性があります。

痴漢事件には被害者もいる犯罪です。示談などが成立していない限り、起訴される可能性が残っているため、弁護士を介して示談交渉を進めるようにしましょう。

3.被害者との示談交渉はどのように進めるべきですか?

【ANSWER】
痴漢を認める場合、弁護士を介して示談交渉をするのが一般的です。

痴漢が事実である場合、被害者が加害者に対して連絡先を教えるということはほとんどありません。

そもそも、痴漢の被害者は、事件のことを思い出したくないと思っており、加害者とも話をしたくないと思っています。加害者に対して罰を与えたいという思いも強いため、示談に応じない可能性が高い状況です。

そのため、示談交渉では、被害者の気持ちに配慮したコミュニケーションが必要になります。

相手とのコミュニケーションで、どのようなことに配慮すべきかは、経験による差が出やすい部分です。刑事事件の実績が豊富で、個別の事情に考慮した対応を行ってくれる弁護士へ依頼しましょう。

4.「迷惑行為防止スタンプ」は証拠になるのでしょうか?

【ANSWER】
直接的な証拠にはならない可能性がありますが、有力な証拠になることが考えられます。

迷惑行為防止スタンプ(光を当てるとスタンプの印影が浮かび上がる特殊インクを使ったスタンプ)とは、痴漢抑制のアイテムとして販売されているものです。

決定的な証拠にはならない可能性があるものの、状況証拠のひとつになり得る可能性があるでしょう。

自分はやっていないのに、スタンプを押されたという場合には、すぐに弁護士へ相談するようにしてください。

5.痴漢による示談金の相場はいくらくらいでしょうか?

【ANSWER】
・迷惑防止条例違反の相場:10万円から50万円です。
・強制わいせつ罪の相場:30万円から100万円です。
ただし、罪の重さによって、大きく異なります。

示談金は、慰謝料や怪我の治療費などを含む、損害賠償金です。痴漢の場合、示談金のうちのほとんどが慰謝料になります。

行為の悪質性や被害者の感情などにより金額が変わってきますが、最低でも20万円は必要になるケースが一般的です。

より罪の重い強制わいせつ罪は、迷惑防止条例違反の相場よりも高くなりやすいでしょう。

6.痴漢事件について弁護士へ依頼した場合、どれくらいの費用が必要になるのでしょうか?

【ANSWER】
弁護士へ依頼し、被害者と示談して不起訴を獲得できた場合の弁護士費用は、60〜150万円が相場です。

弁護士費用は、依頼する弁護士事務所や事件内容によって異なりますが、痴漢事件の場合は、60〜150万円が相場です。示談となった場合、弁護士費用とは別に示談金も必要になります。

弁護士費用の主な内訳は、法律相談料、出張費用(当日接見なども含む)、着手金、報酬金、実費・日当などです。

東京スタートアップ法律事務所の場合は、以下のような費用感となっています。

相談料
(法律相談をする際にかかる費用)
初回無料
※相談内容により1万円(税込)/1時間
接見費用
(弁護士が被疑者に面会しに行くための費用)
3.3万円~
※1時間以上かかる場合は6.6万円(以降15分毎に1.1万円)
着手金
(弁護活動を開始するための費用)
26.4万円~(税込)
報酬金
(結果の成功に応じて支払う報酬)
22万円~(税込)
雑費・日当
(事件処理や時間の拘束に対する費用等)
5.5万円~(税込)

まとめ

今回は、痴漢の逮捕について解説してきました。もう一度、ポイントをおさらいしていきましょう。

家族が痴漢で逮捕されたときにあなたができる最善策

すぐに弁護士へ相談をして、早期保釈や不起訴の獲得のために動いてもらうこと

痴漢逮捕は、初動の対応すなわち弁護士への相談が、逮捕された家族の将来の明暗を分けると言っても過言ではありません。

あなたがすぐに行動することで次のリスクの回避できる可能性が高いです

・職場にバレると解雇される
・実名報道される
・前科がつく
・親族や近所の人との関係が悪化する

早く弁護士に相談して行動すれば、逮捕されたことを周囲にバレることなく解決できる可能性が高くなります。

痴漢逮捕の解決はスピードが命!

痴漢逮捕におけるターニングポイントは、検察官送致のタイミングです。

逮捕から送致までの猶予は、最大72時間以内ですが、スムーズに手続きが進んでしまうと、24~48時間で勾留が決定してしまう可能性があります。

72時間以内は、あくまでも最大の猶予です。痴漢で逮捕された本人が罪を認め、警察での書類作成などがスムーズに進んでしまうと、予定よりも早く勾留が決定してしまいます。

そのため、痴漢逮捕には、迅速な対応と決断が求められます。

東京スタートアップ法律事務所では、EQ(心の知能指数)が高く、示談交渉力も兼ね備えた弁護士が、逮捕されたご本人やご家族の気持ちを整理しながら、理想の解決を目指します。

接見のみのご依頼も可能です。無料相談も行っており、1,000件以上の刑事事件に携わってきた経験と実績をもとに、早期保釈のアドバイスなどをさせていただきます。

痴漢逮捕や痴漢トラブルに巻き込まれてしまったというときには、ぜひ当事務所へお気軽にご相談ください。

あなたが抱える不安や悩みが、早く解決できることを願っております。

 

代表弁護士中川 浩秀 東京弁護士会
弁護士法人東京スタートアップ法律事務所の代表弁護士。
「ForClient」を理念として自らも多くの顧客の信頼を得ると共に、2018年の事務所開設以降、2023年までに全国12支店へと展開中。