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投稿日: 代表弁護士 中川 浩秀

浮気の証拠をLINE(ライン)で見つける方法12選 – 見つけた後にどうすべきかも解説

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記事目次

「最近、パートナーの行動がどうも怪しいので、浮気の決定的な証拠をなんとか見つけたい!」と考える場合、まずは連絡手段であるLINEをチェックするところから始める方が多いのではないでしょうか。

スマホ使っている方であれば、ほとんどの方がLINEを連絡手段として使用しているため、浮気の証拠もLINEから得ることができるケースが多いです。しかし、パートナーも当然浮気をしていることを隠そうとしてくるため、チェックすべきポイントを理解しておかないと、浮気の証拠を見逃してしまう可能性があります。

この記事では、浮気の証拠をLINEで見つける方法を徹底的に解説し、そのうえで、相手にLINEを見たことがバレない方法や、浮気の証拠を見つけた後にすべきことについて解説していきます。

浮気の証拠をLINEで見つける方法12選

ここでは、浮気の証拠をLINEで見つける12の方法をご紹介します。パートナーの浮気を疑っている場合には、以下に挙げる方法を上から順番に確認してみましょう。

浮気の証拠をLINEで見つける12の方法
  1. LINEをしているときのパートナーの挙動
  2. 通知センターに届いているメッセージで怪しいやり取りはないか
  3. ポップアップ画面にトーク内容が表示されているかどうか
  4. LINEそのものにロックがかけらているかどうか
  5. トークルームに怪しいやり取りはないか
  6. 通知設定がオフになっている友だちはいないか
  7. 非表示設定になっている友だちはいないか
  8. 表示名とプロフィール名が違う友だちがいないか
  9. 非表示設定になっているトークルームはないか
  10. 削除されたトークはないか
  11. LINEアルバムで浮気相手との写真がないかチェックする
  12. スタンプの購入履歴やプレゼント履歴を確認する

①LINEをしているときのパートナーの挙動

まずは、パートナーがスマホを操作している時やLINEの返信をしている時に、不自然な動作をしていないかどうかを確認してください。

もちろん、普段とは違う動作をしたからといってそれだけで浮気の証拠にはなりませんが、何かを隠していることがわかるだけでも、次の証拠を集めるにも都合がいいことが多いです。

たとえば、以下のような動きがあった場合、とくに複数当てはまるような場合には、スマートフォンに何か見られたくないものが入っている可能性が高いといえるでしょう。

【浮気が疑われるパートナーの挙動】

  • 突然スマホの画面を下にして置くようになった
  • 今まではなかったのに、トイレやお風呂にまでスマホを持ち込むようになった
  • スマホを一切触らせてくれなくなった
  • スマホの画面が見えないように傾けて操作するようになった
  • 深夜にベランダや外などでスマホを操作するようになった
  • 通知音がならない設定にするようになった
  • 誰かからLINEが来てもその場ですぐに確認しなくなった
  • 近づくとスマホの画面をすぐに消してロックをかけるようになった
  • LINEの返信が早くなったり、普段使わないようなスタンプを使うようになった
  • 夜はLINEの返信が帰ってこない
  • LINEが既読になっているにもかかわらず返信が帰ってこない

②通知センターに届いているメッセージで怪しいやり取りはないか

スマホの通知センターに届いている新着メッセージを確認することで、怪しいやり取りがないかを瞬時に確認することができます。

通知センターとは、メールやLINE、着信やSNSなど、スマホ内の通知を一括して管理できる機能で、スマホにロックがかかっていても、簡単に確認することができます。

ただし、通知センターに表示されないように設定している場合や、表示されても通知の内容まではわからないような設定にしている場合には、通知センターからは確認することができません。

check! 通知センターの表示方法
・スマホのロック画面上部から画面下部に向かってスワイプする
・画面下部から画面上部に向かってスワイプすると元に戻る

③ポップアップ画面にトーク内容が表示されているかどうか

ポップアップ画面に表示されるLINEの通知から、トーク内容を確認することができます。

ポップアップ画面から確認出来るLINEのトーク内容は一部しか表示されないため、決定的な証拠にはならない可能性もありますが、LINEの場合短い文章をチャット形式でやり取りするため、ポップアップ画面に表示される内容だけでも、大体の内容を把握出来ることが多いです。

また、ポップアップ画面に表示されたLINEの内容をすぐに削除したり、通知がきた瞬間に画面を隠すなどの不審な動きをした場合には、何か隠したいことでもあるのではないかと、パートナーへの疑いを強めることにもなるでしょう。

ただし、ポップアップ通知がされないように設定している場合や、表示されても通知の内容まではわからないような設定にしている場合、ポップアップ画面からLINEのトーク内容を確認することはできません。

④LINEそのものにロックがかけられているかどうか

スマホのパスコードの他に、LINEそのものに対してロックがかけられている場合、浮気をしている可能性が非常に高いといえるでしょう。

スマホを使う多くの方が、LINEを日常的な連絡手段として使っています。

スマホ本体にはロックがかけられていることがほとんどなので、LINEそのものにまでロックをかけることは、通常ではあまり考えられません。

会社の機密情報や個人情報に関するやり取りは、通常LINEではなくメールでおこなうことになるため、情報が漏れるのを防ぐためにロックしているという言い逃れはできません。

なお、一定回数パスコードを間違えて入力するとロックがかかってしまうスマホ本体のパスコードロックと異なり、LINEのパスコードロックは、仮にパスコードを間違えたとしても何度でも入力し直すことが可能です。

もし、パスコードに心当たりがある場合には、ロックが解除されるまで、パスコードの入力を試してみてもいいかもしれません。

⑤トークルームに怪しいやり取りはないか

LINEの中身を確認する場合、まず、トークルームの上から順番に、怪しいやり取りがないかを一つ一つ確認していってください。

トーク内容を確認していく際に重要なことは、性別問わず全てのトーク内容を確認することが重要です。

浮気をしている場合、仮にLINEを見られても浮気がバレないよう、うまく日常会話にカモフラージュして浮気に関する話をしていることがあります。

また、同性の仲のいい友だちの名前で浮気相手を登録しているケースもあるため、LINEの名前だけで判断せず、しらみつぶしにトーク内容を確認していくのが良いでしょう。

LINEのトーク内容を確認していく際の注意点として、未読のメッセージを開いてしてしまうと既読マークがついてしまい、LINEを隠れて確認していることが、パートナーにバレてしまうことが挙げられます。

すでに浮気の決定的な証拠を掴んでいるのであれば問題ありませんが、まだ浮気をしているかどうかの確認段階なのであれば、なるべく未読のトークルームは開かないようにして、パートナーに浮気の証拠を探していることがバレないようにすると良いでしょう。

⑥通知設定がオフになっている友だちはいないか

LINEでは、友だちごとに通知をするかしないかの設定をすることができます。

もし、個別に通知設定をオフにしている友だちがいるのであれば、その友だちが浮気相手である可能性が高いといえるでしょう。

スマホの通知設定自体を全てオフにしているのではなく、LINEの一定の友だちの通知のみオフにしているのは、一般的には怪しいと考えられるからです。

check! 通知オフの友だちを探す方法
・LINEを開く
・トークルームに表示された名前の横に通知オフマーク(スピーカーマークに斜線)があるかどうか

⑦非表示設定になっている友だちはいないか

LINEの友だちの中で非表示設定になっている友だちがいる場合には、その友だちが浮気相手である可能性があります。LINEの非表示設定は、通常家族や友人にトーク内容を見られたくないときに使われる設定です。

もし、非表示設定にしている友だちが異性であれば、その友だちが浮気相手である可能性が高いと考えられるため、トーク内容に浮気に関する直接的なやり取りがなかったとしても、トーク履歴を削除している可能性も視野に入れて、LINEの内容を精査していくことになるでしょう。

check! 非表示設定になっている友だちを確認する方法
【非表示設定になっている友だちを確認する方法】
1 LINEのホーム画面を開く
2 右上の設定ボタン(歯車マーク)をタップ
3 「友だち」を選択
4 「非表示リスト」を選択
【友だちを非表示設定にする方法】
1 トーク画面から該当の友だちを左スワイプ
2 「非表示」をタップ

なお、非表示リストに登録されている友だちのトーク履歴を確認する場合には、非表示設定を解除する必要があるため、トーク履歴を確認したあとは、必ず非表示設定に戻すことを忘れないようにして下さい。

⑧表示名とプロフィール名が違う友だちがいないか

LINE上に表示される友だちの名前は、その友だちが設定した名前で表示されるのが基本ですが、自分のLINE上で表示される友だちの名前を変更することができます。

そのため、相手が設定した表示名と違う名前で表示されている場合には、浮気がバレないようにパートナーが名前を変更している可能性があります。

とくに、異性の友だちの名前を同性の名前に変更している場合には、その友だちとの関係を、パートナーにはバレないようにしている可能性が高いといえるでしょう。

また、表示名を変更して浮気がバレないようにしている場合、表示名を会社名にしたり、公式LINEを装った表示名に変更しているケースもあるため、トーク履歴をチェックする際には、表示名に騙されないようにチェックしてください。

check! 友だちのプロフィール名を確認する方法
・LINEを開く
・調べたい友だちを選択する
・その友だちのアイコンをタップする
・名前の横にあるペンマークをタップ
・「友だちが設定した名前」を確認

 ⑨非表示設定になっているトークルームはないか

特定の友だちを非表示に出来るのと同様に、特定のトークルーム自体を非表示にすることも可能です。

迷惑LINEなどであれば、トークルームを削除したり、相手をブロックするのが通常です。

そのため、わざわざ非表示に設定しているのであれば、他人に見られたくない何かがあるのではないかと推測出来ることになります。

check! 非表示のトークルームを確認する方法
・LINEのホーム画面を開く
・右上の設定ボタン(歯車マーク)をタップ
・「トーク」を選択
・「非表示リスト」を確認

なお、特定の友だちの非表示設定の場合と同様に、非表示リストに登録されているトーク履歴を確認する場合には、非表示設定を解除する必要があるため、トーク履歴を確認したあとは、必ず非表示設定に戻すことを忘れないようにして下さい。

⑩削除されたトークはないか

もしパートナーが浮気をしている場合、浮気相手とのやり取りが見つからないように、トーク履歴を削除してしまうことも考えられます。

一度削除されてしまったトーク履歴でも、復元することでそのトーク履歴を確認することが可能です。

まずは、トーク履歴が削除された形跡がないか確認したうえで、あやしいやり取りがあればトーク履歴の復元を試してみるのが良いでしょう。

トークリストの上位に名前があるのにトーク履歴が見当たらない

LINEのトークリストは、特別設定をしていない限りは、上からやり取りをした順番で並んでいくのが通常です。

そのため、トークリストの一番上にいるにもかかわらず、直近のトーク履歴がない場合には、そのトーク内容を削除している可能性が高いといえるでしょう。

トーク内容が不自然ではないか

トークの内容が、その前後の文脈から見て不自然である場合や、送受信の時間があきらかに怪しい場合には、その前後のトーク内容が削除されている可能性があります。

その友だちとのこれまでのやり取りをさかのぼって確認し、トーク内容に不自然なところがないかをしっかり確認する必要があるでしょう。

削除されたトーク履歴を復元する

削除された形跡のあるトーク履歴を発見したら、そのトーク履歴を復元して浮気の証拠を探します。

削除されたトーク履歴の復元方法を、AndroidおよびiPhoneの場合に分けて解説します。

削除したトーク履歴の復元方法
Android ・LINEのホーム画面を開く
・右上の設定ボタン(歯車マーク)をタップ
・「トークのバックアップ・復元」
・復元する日時を確認し「復元する」をタップ※バックアップからトーク履歴を復元するため、トーク履歴のバックアップをとっていなかった場合には、復元することはできません。
iPhone ・LINEアプリを長押しし、「Appを削除」を選択してアンインストールする
・再度LINEアプリをインストールする
・LINEにログインする
・トーク履歴の復元※iCloud上にバックアップをとっていた場合には、専用アプリを使用することでトーク履歴を復元することも可能です。

⑪LINEアルバムで浮気相手との写真がないかチェックする

トーク履歴に怪しいところがなかったとしても、LINEのアルバムをチェックすることで浮気の証拠を見つけられる可能性があります。

浮気相手との写真をスマホ本体に保存しておくとパートナーにバレてしまう可能性があるため、浮気相手との写真は全てLINEのアルバムで保管しているケースがあるからです。

そのため、もしトーク履歴で浮気の証拠を掴めなかったとしても、諦めずにLINEのアルバムも確認しておくと良いでしょう。

check! LINEアルバムを確認する方法
・LINEを開く
・怪しと思われるトークルームを開く
・右上の「三本線マーク」をタップ
・「写真・動画」「アルバム」をそれぞれ確認する

⑫スタンプの購入履歴やプレゼント履歴を確認する

パートナーが今まで使っていなかったスタンプを急に使い出したような場合には、浮気相手と一緒に使っているスタンプを、そのまま使っている可能性があります。

そのため、あきらかに趣味に合わないようなスタンプを使っている場合など、もし不審に思うところがあるのであれば、パートナーのスタンプ購入履歴やプレゼント履歴を確認してみましょう。

スタンプの購入履歴やプレゼント履歴を確認する方法
・LINEのホーム画面を開く
・右上の設定ボタン(歯車マーク)をタップ
・「スタンプ」をタップ
・「購入履歴」「プレゼントボックス」を確認する

このプレゼントボックスでは、自分がプレゼントしたスタンプの情報だけでなく、相手からプレゼントされた情報も確認することができます。

プレゼントしてきた相手の名前も確認することができるため、浮気相手を特定できる可能性があるといえるでしょう。

LINEで証拠を見つけた後にすべきこと

LINEで浮気の証拠を見つけた場合、その証拠を使ってパートナーに対して何かしらの請求をするためにも、次のことをしておく必要があります。

LINEで証拠を見つけた後にすべきこと
  • 浮気の証拠となるトーク画面を保存しておく
  • トーク履歴を自分に一斉送信しておく
  • LINE以外に浮気の証拠を確保しておく

浮気の証拠となるトーク画面を保存しておく

LINEのトーク履歴で浮気の証拠となるやり取りを見つけた場合には、そのトーク履歴を写真や動画で保存しておくようにしてください。

パートナーに対して浮気を問い詰める場合、浮気の証拠を提示しないと「浮気なんかした覚えはないし、ただの友達とのやり取りだった」とはぐらかされてしまうおそれがあります。

トーク画面を保存する場合には、誰とのやり取りかわかるようにスマホの画面全体が映るように撮影し、トークの流れが写真からわかるように、前後の文章を繋げながら撮影するようにしてください。

また、LINEアルバムで写真を見つけた場合も同様に、証拠写真を撮影しておく、もしくはパートナーのスマホから自分に証拠写真を送ることで、保存しておくようにすると良いでしょう。

トーク履歴を自分に一斉送信しておく

浮気の証拠がLINEのトーク履歴にある場合には、これまでのトーク履歴を全て送信する機能を使って、自分に浮気の証拠が確認できるトーク履歴を送っておく方法が有効です。

この方法を使えば簡単にこれまでのトーク履歴を自分のスマホに送ることができるため、パートナーにバレることなく、じっくりトーク履歴の内容を確認することができます。

check! トーク履歴を一斉送信する方法
・LINEのホーム画面を開く
・浮気相手とのトーク画面を開く
・トーク画面で右上の「三本線マーク」をタップ
・「その他」をタップ
・「トーク履歴を送信」を選択
・好きな送信方法を選択し、トーク履歴を送信する

なお、トーク履歴をメールで送信した場合には、メールの送信履歴がパートナーのスマホに残ってしまうため、パートナーにバレないように、メールの送信履歴を忘れずに削除するようにしましょう。

LINE以外に浮気の証拠を確保しておく

もしLINEで浮気の証拠を見つけられなかったとしても、ほかの証拠を掴むことができれば、パートナーに対して浮気の責任を追求することができます。

LINE以外の証拠は、次に挙げる方法を使って集めましょう。

なお、不貞行為の証拠の集め方に関しては、こちらの記事も参考にしてください。

メールやSNS、マッチングアプリなどをチェックする

メールやSNS、マッチングアプリなど、スマホに入っているもので、他人と繋がれるものに関しては、全てチェックしてください。たとえば、以下のようなものが挙げられます。

  • 携帯本体の通話履歴
  • 各社の通話アプリの通話履歴
  • メール
  • SNS(Twitter、Facebook、Instagram、TikTok、Threadsなど)
  • アルバム(写真・動画)
  • マッチングアプリ、カップルアプリ
  • 検索履歴、予測変換  など

浮気調査グッズを使って浮気の決定的な証拠を掴む

GPSやボイスレコーダー、小型カメラなどの浮気調査グッズを使って、浮気の決定的な証拠を掴む方法もあるでしょう。

ネットで簡単に購入できるうえ、操作方法も簡単なので、機械に疎い方でも簡単に浮気の調査をすることができます。

ただし、これらを自分の所有物以外のものに取り付けると、盗聴や盗撮として、逆にこちらの行為が犯罪とみなされてしまうおそれがあります。

これらの浮気調査グッズを使って証拠を集める場合には、法律に触れないよう十分に注意してください。

相手の持ち物から浮気の証拠を掴む

パートナーのバッグや財布、車の中から、浮気の証拠が見つかるケースもあります。

浮気の証拠になるものにはさまざまなものがありますが、次のようなものであれば浮気の証拠として、パートナーに責任を追求できる確率が高いといえるでしょう。

  • 浮気相手へのプレゼント購入したレシートもしくはプレゼントそのもの
  • 身に覚えのないラブホテルのレシートやポイントカード
  • 1人では行かないようなレストランや旅館の領収書
  • 浮気相手との2ショット写真

他にも浮気の証拠として相手に突きつけることができるものにはさまざまなものがあります。

LINEだけでなく、パートナーの現実の持ち物にも気を配っておくと、浮気の証拠を掴みやすくなります。

ただし、後述するように、パートナーに慰謝料を請求しようと考えている場合には、不貞行為があった証拠、つまり浮気相手と肉体関係があったことがわかる証拠が必要になります。

単に浮気相手とキスをしていた写真やデートをしていた証拠だけでは、金銭的な請求まではできないことに注意が必要です。

興信所・探偵事務所に証拠収集を依頼する

探偵事務所や興信所に浮気の調査を依頼すれば、浮気の証拠を確実に集めることができるでしょう。

自分1人で証拠を集めようとすると、不慣れな尾行や強引な証拠集めなど、調査の過程でどうしてもパートナーに浮気の調査をしていることがバレてしまう可能性があります。

その点、興信所や探偵事務所であれば、浮気現場を直接押さえるための尾行や張り込みに慣れているだけでなく、浮気調査の知識や経験をもとに、専門の機材を使って効率良く浮気の証拠を集めることができます。

また、仮に裁判になった場合には、不貞行為の証拠として探偵事務所の調査報告書を提出することができます。

浮気調査は、パートナーに調査のことがバレてしまうと有効な証拠を得ることができなくなってしまうため、時間との戦いになります。どうやって証拠を集めればいいか迷うようであれば、1度探偵事務所に相談してみるのが良いでしょう。

弁護士に証拠の集め方や慰謝料の請求方法について相談する

パートナーの浮気を疑っている場合や証拠の集め方、慰謝料を請求することを考えているのであれば、法律の専門家である弁護士に相談することをおすすめします。

弁護士は、パートナーに慰謝料を請求する方法や証拠の集め方を熟知しています。

そのため、豊富な知識と経験をもとに、法的に有効となる証拠やパートナーにバレないように証拠を集める方法について、適切なアドバイスをもらえるでしょう。

また、弁護士事務所によっては、探偵事務所と連携して浮気の証拠を集めてくれることもあるため、パートナーにバレるリスクを犯しながら、自分1人で証拠を集める必要がありません。

もちろん、法律の専門家である弁護士であれば、相手との慰謝料の交渉はもちろん、裁判の対応や示談書の作成なども任せることができます。

パートナーに浮気をされてしまった場合、誰にもそのことを相談することができず、証拠を集めていく過程で精神的に辛くなってしまうことも少なくありません。

弁護士に相談するだけでも心の負担が晴れることも多いため、パートナーの浮気に関する問題でお悩みであれば、まずは一度弁護士に相談するようにしてください。

LINEで浮気の証拠を見つける際に注意すべきこと

LINEで浮気の証拠を見つけようとする場合には、次に挙げることに気をつけてください。

浮気だけでは慰謝料請求に不十分なケースが多い

自分の知らないところで浮気相手とデートをしていることがLINEのトーク履歴で確認できれば、それを相手に突きつけることで相手に謝罪を要求することはできるでしょう。

しかし、浮気をしたパートナーから法的に慰謝料を請求するためには、自分以外の異性とデートをしていた証拠だけでは不十分で、不貞行為があったことを客観的に証明するような証拠が必要になります。

「不貞行為」とは、配偶者以外の第三者と自分の意思で肉体関係を持つことです。

つまり、法定に慰謝料を請求するためには、「婚約者が配偶者以外の第三者と肉体関係を結んだこと」を証明する必要があります。

慰謝料を請求するために有効な浮気の証拠とは?

不貞行為があったことの有効な証拠としては、以下のようなものが挙げられます。

不貞行為の証拠となるもの
  • 性交渉そのものの写真や動画
  • 肉体関係をほのめかすようなLINEやメール
  • ラブホテルや旅館の領収書
  • クレジットカードの明細書
  • 不貞行為があったことを認める念書や録音データ
  • 探偵事務所や興信所の調査報告書
  • 産婦人科の診療報酬明細書(浮気相手との子どもができた場合)

不貞行為の証拠として一番重要なことは、不倫相手と肉体関係があったことを直接証明できるか、もしくは社会一般的にみても不貞行為をしているだろうと推測できるか、が重要な要素となってきます。

他の証拠との組み合わせで有効になり得る証拠

証拠単体では不貞行為があった証拠とはいえないものの、他の証拠や状況証拠と併せて有効な証拠として認められる証拠もあり、たとえば以下のようなものが挙げられます。

他の証拠との組み合わせで有効になり得る証拠
  • 不貞行為を連想させるSNSやブログの投稿
  • 身に覚えがない、避妊具や性交渉の道具など
  • 浮気に関する手帳、手紙、メモ
  • あきらかに自分で購入したとは思えないようなプレゼント
  • 浮気相手とのLINEのトーク履歴や通話履歴
  • GPSの記録やカーナビの履歴
  • 交通系ICカードの利用履歴
  • 共通の友人など第三者からの証言

慰謝料を請求するために有効な証拠かどうかは、法的な判断が必要となるケースが多いため、少しでも証拠になりそうなものがあればできる限り自分で保管しておき、具体的な判断は弁護士に依頼することをおすすめします。

確実な証拠を掴むまでは相手を問い詰めない

LINEで異性とのトーク履歴を発見したとしても、浮気の確実な証拠を掴むまでは相手を問い詰めることは避けてください。

決定的な証拠を掴む前に相手を問い詰めると、浮気に関してはぐらかされてしまうだけでなく、浮気の証拠を隠されてしまい、それ以降浮気の決定的な証拠を掴むことが難しくなってしまうおそれがあります。

相手を問い詰めるのは、「浮気の証拠を集め終わったタイミング」、もしくは「これ以上浮気の証拠を集めるのが難しくなった場合に、直接浮気の事実を認めさせるタイミング」だけにするようにしてください。

誤解だった場合には信頼関係を損なうおそれがある

浮気の証拠を集めるためにパートナーのLINEを勝手に覗き見したり、荷物の中を漁ったりすると、パートナーとの信頼関係を損なってしまうおそれがあります。

とくに、浮気が事実ではなかった場合には、浮気を疑われたことや、自身の荷物を無断で見られたことによる不信感で、最悪の場合別れることになってしまうケースも考えられます。

浮気の証拠を集める際には、相手との関係を崩してしまうリスクがあることを頭に入れて、慎重に行動するようにしましょう。

プライバシーの侵害による損害賠償を請求されるおそれがある

LINEで証拠を集める場合、相手のスマホを本人の許可なしに覗き見することになりますが、これは相手のプライバシーを侵害する行為にあたるため、損害賠償を請求される可能性があります。

損害賠償の請求にはそれ相応の証拠が必要にはなりますが、もしこちらがスマホを覗き見した証拠を掴まれてしまった場合には、パートナーとの交渉が不利に進んでしまうことにもなりかねません。

浮気の証拠が集まらず、焦れば焦るほど強引に証拠を集めようとしがちなので、困った場合には証拠の集め方を専門家である弁護士に相談するようにしてください。

不正アクセス禁止法違反により刑事罰を受ける可能性がある

相手のLINEを勝手に操作し浮気の証拠を集める行為は、「不正指令電磁的記録供用罪」や「不正アクセス禁止法違反罪」に違反するおそれがあります。

いわゆる浮気調査アプリやスパイアプリのように、パートナーのスマホにアプリをインストールすることでGPSの機能を果たしたり、相手のスマホを遠隔操作できたりするアプリを使用する場合も同様です。

悪質なケースの場合、懲役や禁固、罰金などの刑事罰を受けることになる可能性があるため、法律に違反しないよう、十分に気をつけて調査を進めるようにしてください。

LINEを見たことが相手にバレないようにするためにすべきこと

浮気を調査を進めるうえで重要なことは、パートナーに浮気の調査をしていることがバレないように行動することです。

そのためには、LINEを覗き見したとしても、そのことが相手にバレないように行動する必要があります。

ここでは、LINEを見たことがパートナーにバレないようにする方法を5つ解説していきます。

LINEを見たことがパートナーにバレないようにする方法5選
  • バックグラウンドアプリの並び順に注意
  • のぞき見防止アプリが入ってる場合には相手にバレる可能性が高い
  • 既読を付けずにLINEのメッセージを確認する
  • 相手のスマホ以外でLINEにログインしない
  • パスコード入力のミスで本体のロックがかからないようにする

バックグラウンドアプリの並び順に注意

スマホでアプリを起動した場合、バックグラウンドではアプリを起動した順にアプリが並ぶことになります。

LINEなど、比較的使用頻度の高いものであれば、起動順で上位に来ていても不自然ではありませんが、写真アプリや通話アプリなど、普段あまり使用することのないアプリがバックグラウンドの上の方に表示されていると、パートナーにスマホを勝手に操作したことがバレてしまうおそれがあります。

逆に、LINEを起動したにもかかわらず、バックグラウンドにLINEアプリが表示されていない場合も、相手にバレてしまう可能性があります。

アプリを起動する場合には、前もってきる限りバックグラウンドの状況を把握しておき、同じ状況に戻しておくことを心がけましょう。

のぞき見防止アプリが入ってる場合には相手にバレる可能性が高い

パートナーが自分のスマホにのぞき見防止アプリを入れている場合、こちらがLINEを覗き見したことがパートナーにバレてしまう可能性があります。

のぞき見防止アプリにはさまざまな種類のものがありますが、基本的にはスマホの持ち主以外の第三者が無断でスマホを操作した場合に、操作している人をインカメラで撮影したり、あらかじめ決めておいた場所をタップするまで警告音を出し続けるなどの機能が備わっています。

操作記録が残ってしまうアプリも存在するため、パートナーのスマホを調べる際には、まずのぞき見防止アプリが入っていないかを確認するようにしてください。

既読を付けずにLINEのメッセージを確認する

新着のLINEのメッセージを確認する場合、何も対策せずにトークルームを開いてしまうと既読マークがついてしまい、浮気相手やパートナーにバレてしまう可能性があります。

新着メッセージを受信しているLINEのトークルームを確認する場合には、以下の手段で既読マークをつけないようにLINEの内容を確認してください。(2023年7月31日現在の方法です。アップデート等により使用できない場合があります。)

トークルームを押し込んで確認する

iPhoneであれば、トークルームをタップするのではなく、画面を軽く押し込むという方法で、起動マークをつけずにトーク内容を確認することが可能です。

ただし、タップしてしまったり、強く押し込み過ぎてしまうとトークルームが開いてしまい、既読マークがついてしまうため注意が必要です。まずは、自分のスマホで軽く押し込む練習してからおこなうと良いでしょう。

機内モードをオンにしてメッセージを確認する

あまり知られていないかもしれませんが、機内モードをオンにしてトークを確認すると、既読マークをつけずにLINEの内容を確認することができます。

ただし、LINEの内容を確認したあとにそのまま機内モードを解除してしまうと、既読マークがついてしまいます。

LINEアプリを終了させてから機内モードを解除すれば既読マークはつかないため、必ずLINEを終了させてから機内モードを解除するようにしてください。

相手のスマホ以外でLINEにログインしない

相手のスマホ以外の別の端末からLINEにログインをしようとすると、別の端末からログインしたことがパートナーに通知されてしまいます。

パスコードやメールアドレスを知っていれば、自分のスマホからパートナーのLINEにログインすることが可能ですが、パートナーのLINEを覗き見してることがバレてしまうのは、浮気調査をするうえで得策ではありません。

パスコードを変えられてしまったり、覗き見防止アプリをインストールされたりしてしまうと、パートナーのスマホから浮気の証拠を集めることが難しくなってしまうおそれがあります。

LINEで浮気調査をおこなう場合には、相手にバレないことを1番に考えて行動するようにしてください。

パスコード入力のミスで本体のロックがかからないようにする

パートナーのスマホのロックを解除するためには、あらかじめ設定された正しいパスコードを入力する必要があります。

スマホのパスコードは3回間違えた数字を入力してしまうとロックがかかってしまい、一定時間スマホを操作することができなくなってしまいます。

ロックがかかってしまうと、浮気の調査ができなくなってしまうばかりか、パートナーにスマホを覗き見しようとしたことがバレてしまいます。

スマホのロックを解除する場合には、たとえパスコードに心当たりがある場合であっても、パスコードを2回間違えた段階でスマホの調査を中断することをおすすめします。

まとめ

LINEで浮気の証拠を見つける方法は、LINEの返信をしているパートナーの怪しい動きを確認するところから、削除されたトーク履歴を復元する方法まで、さまざまなものがあります。

パートナーのスマホのロックを解除できるのであれば、この記事で挙げた証拠集めの方法をすべて試してみてください。

もし、ご自身で浮気の証拠を集めることが難しい場合には、ぜひ東京スタートアップ法律事務所にご相談ください。

私達、東京スタートアップ法律事務所では、信頼していたパートナーに浮気をされてしまい、慰謝料請求を考えている方々を全面的にサポートしています。

浮気や不倫に関するトラブルの解決方法を熟知した弁護士が、浮気の証拠の集め方や、慰謝料請求の方法について、的確なアドバイスをさせていただきます。

当事務所にご相談いただくことで、少しでも心が軽くなってくれるよう、親身になってご相談内容をお伺いいたします。

ご希望であれば、弁護士費用の分割払いなども柔軟に対応させていただきますので、遠慮なくご相談ください。

弁護士と聞くと敷居が高く感じてしまうかもしれませんが、カフェに行くくらい気軽な気持ちでご相談いただければ幸いです。

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執筆者 代表弁護士中川 浩秀 東京弁護士会 登録番号45484
東京スタートアップ法律事務所の代表弁護士。
「ForClient」を理念として自らも多くの顧客の信頼を得ると共に、2018年の事務所開設以降、2023年までに全国12支店へと展開中。
得意分野
ベンチャー・スタートアップ法務、一般民事・刑事事件
プロフィール
京都府出身
同志社大学法学部法律学科 卒業
同大学大学院 修了
北河内総合法律事務所 入所
弁護士法人アディーレ法律事務所 入所
東京スタートアップ法律事務所 開設
書籍・論文
『スタートアップの法務ガイド』中央経済社
『スタートアップの人事労務ガイド』中央経済社

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